9月に向けて——台風シーズンに備える車の準備と、被害に遭ったときの対応
2026/08/06
お盆が過ぎると、宮城でも台風の影響を受けやすい時期に入ります。
以前、冠水路について書きましたが、今回は台風全般への備えと、被害に遭ったときの対応をまとめます。
台風が近づく前にやっておくこと
① ガソリンを満タンにしておく
停電時、ガソリンスタンドは営業できなくなります。(電動ポンプが動かないため)
また、台風の後は給油に行列ができることもあります。接近前に満タンにしておくのが鉄則です。
さらに: 満タンの車は、災害時の非常用電源にもなります。
エンジンをかけてシガーソケットからスマホを充電できます(※換気に注意、車庫内でのアイドリングは絶対に避けてください)。
② 駐車場所を見直す
避けるべき場所:
- 冠水しやすい低地・アンダーパス付近
- 川・用水路のそば
- 崖・斜面の下
- 大きな木の下(枝の落下・倒木)
- 看板・仮設物の近く
- 海に近い場所(高潮・飛来物)
望ましい場所:
- 立体駐車場(浸水リスクの低い階層)
- 建物の風下側
- 開けた高台
「いつもの場所」が安全とは限りません。 台風接近時は、一時的に別の場所へ移動させることも検討してください。
③ 車の周りを片付ける
飛ばされそうなものが、車を傷つけます。
- 自転車・バイク
- ゴミ箱・植木鉢
- 物干し竿
- 屋外の物置の中身
自分の家のものだけでなく、近所の状況も見ておくと安心です。
④ ワイパー・タイヤの確認
以前の記事でも書きましたが、豪雨時の視界と濡れた路面でのグリップは、安全に直結します。
- ワイパーの拭き取りにスジが残らないか
- タイヤの溝が3mm以上あるか
台風の最中にやってはいけないこと
① 様子を見に外へ出る
毎年、これが原因の事故が起きています。
風速20m/sを超えると、ドアが風にあおられて開閉が困難になり、指を挟む・体が飛ばされる危険があります。
② 冠水した道を走る
以前の記事で詳しく書きました。水深30cm(タイヤの半分)が限界。アンダーパスは特に危険です。
③ 強風の中を走行する
特に背の高い車(軽ハイトワゴン・ミニバン・バン)は横風の影響を強く受けます。
橋の上・トンネルの出口・切り通しでは、急な横風でハンドルを取られることがあります。
やむを得ず走る場合:
- 速度を大幅に落とす
- ハンドルをしっかり握る
- 大型車の横を通過するときは特に注意
被害に遭ってしまったときの対応
① まず、写真を撮る
保険請求のために、証拠を残してください。
- 被害箇所のアップ
- 車全体
- 周囲の状況(何が飛んできたか、どこが浸水したか)
- 日時がわかるもの
② 保険会社に連絡する
車両保険に加入していれば、以下の被害は補償対象になることが多いです。
- 飛来物による損傷
- 冠水・浸水
- 落下物(木の枝・看板など)
- 高潮・洪水
※「一般型」と「限定型(エコノミー)」で補償範囲が異なります。
以前の記事で書いた通り、限定型でも自然災害は対象になることが多いですが、契約内容を確認してください。
なお、地震・噴火・津波による損害は、通常の車両保険では対象外です(特約が必要)。
③ 冠水した車は、絶対にエンジンをかけない
これが最も重要です。
エンジン内部に水が入っている状態で始動すると、エンジンが完全に破損します。
修理費が跳ね上がるだけでなく、電気系統のショートによる火災の危険もあります。
冠水した車を見つけたら:
- エンジンをかけない
- バッテリーのマイナス端子を外す(可能であれば・感電に注意)
- 保険会社・整備工場に連絡し、レッカーで運んでもらう
台風後の点検ポイント
- 車体のキズ・へこみ(飛来物による)
- ライト類の破損
- 車内への浸水(フロアカーペットの下も確認)
- 下回りに泥・異物が詰まっていないか
- ブレーキの効き(水没後は特に)
「台風の後、車の調子が心配」という相談も
被害の程度がわからない、修理すべきか判断できない——そんなときも、遠慮なくご相談ください。
写真をLINEで送っていただければ、状況を見てアドバイスできます。9月の台風シーズンに向けて、備えておきましょう。
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