「頭金を入れる」vs「その分を貯金に残す」——どちらが安心か考えます

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「30万円の貯金がある。全部頭金に入れるべき?それとも手元に残すべき?」

以前、頭金のメリットについて書きました。今回は逆の視点——「あえて頭金を入れずに、貯金として持っておく」という選択について考えます。


前提条件

  • 手元の貯金:30万円
  • 希望車両価格:100万円・60回払い・金利13%

パターンA:30万円を全額頭金に入れる

  • ローン:70万円
  • 月々の返済:約1万6,000円
  • ローン総支払額:約95万5,000円
  • 総支払額:30万円+95万5,000円 = 約125万5,000円
  • 手元の貯金:0円

パターンB:頭金なし・30万円は貯金として残す

  • ローン:100万円
  • 月々の返済:約2万2,800円
  • 総支払額:約136万5,000円
  • 手元の貯金:30万円

総支払額の差:約11万円(Aの方が安い)
月々の差:約6,800円(Aの方が安い)

数字だけ見れば、頭金を入れた方が明らかに有利です。


それでも「貯金を残す」意味


① 車には突発的な出費がある

購入後1〜2年で発生しうる出費:

項目 費用
タイヤ交換(4本) 3〜8万円
バッテリー交換 5,000〜2万円
車検(初回) 4〜9万円
スタッドレスタイヤ(宮城では必須) 4〜8万円
予期しない故障 3〜20万円

貯金がゼロの状態でこれらが発生すると、対応できません。 結果として——

  • カードローン・キャッシングに頼る(金利は自社ローンより高いことが多い
  • 修理を先延ばしにして、状態が悪化する
  • 車検を通せず、車に乗れなくなる

頭金で11万円節約しても、金利18%のカードローンで20万円借りたら意味がありません。


② 生活の突発的な出費にも備える必要がある

車以外にも、予期しない出費はあります。

  • 医療費
  • 冠婚葬祭
  • 家電の故障
  • 収入の一時的な減少

「車のために貯金をゼロにする」ことは、生活全体のリスクを上げます。


現実的な結論:「一部を頭金、一部を残す」


最もバランスが良いのは、この形です。

例:貯金30万円のうち、15万円を頭金に入れる場合

  • ローン:85万円
  • 月々の返済:約1万9,400円
  • 総支払額:15万円+約116万円 = 約131万円
  • 手元の貯金:15万円

パターンAとの比較:

  • 総支払額:約5万5,000円多い
  • でも、手元に15万円の備えがある

「5万5,000円で、突発的な出費への安心を買う」——こう考えれば、十分に合理的な選択です。


手元に残すべき金額の目安


最低限:15〜20万円

車検・タイヤ・バッテリーなど、想定される出費に対応できるライン。

理想:生活費の3ヶ月分

車の出費だけでなく、収入減少にも備えられるライン。


逆に「頭金を多めに入れた方がいい」ケース

  • すでに十分な貯金がある(50万円以上など)
  • 収入が安定していて、突発出費にも月々の余裕で対応できる
  • 月々の返済を少しでも軽くしたい事情がある

この場合は、頭金を多めに入れて総支払額を抑える方が合理的です。


「貯金がないけど車が必要」という方へ


貯金がゼロでも、頭金なしでご相談いただけます。

ただしその場合、月々の返済とは別に、車用の積立を始めることを強くおすすめします。

月5,000円でも構いません(以前の記事で詳しく書きました)。

「貯金がいくらあって、頭金にいくら入れるべきか」——状況をLINEで教えていただければ、一緒に考えます。

「全部入れなくていいですよ」とお伝えすることも普通にあります。




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