「48回払い」「60回払い」「84回払い」——回数で総額はいくら変わる?
2026/07/27
「月々を安くしたいなら、返済回数を長くすればいい」
その通りですが、総額では大きく損をします。 回数による違いを、具体的な数字で正直に比較します。
前提条件
- 借入額:100万円
- 金利:13%(自社ローンの一般的な水準で試算)
回数別・月々の返済額と総支払額
| 返済回数 | 期間 | 月々の返済額 | 総支払額 | 利息の総額 |
|---|---|---|---|---|
| 36回 | 3年 | 約3万3,700円 | 約121万3,000円 | 約21万3,000円 |
| 48回 | 4年 | 約2万6,800円 | 約128万6,000円 | 約28万6,000円 |
| 60回 | 5年 | 約2万2,800円 | 約136万5,000円 | 約36万5,000円 |
| 72回 | 6年 | 約2万100円 | 約144万7,000円 | 約44万7,000円 |
| 84回 | 7年 | 約1万8,200円 | 約152万9,000円 | 約52万9,000円 |
数字から読み取れること
① 月々を下げると、総額は確実に増える
36回と84回を比べると——
- 月々の差:約1万5,500円(84回の方が安い)
- 総額の差:約31万6,000円(84回の方が高い)
月々1万5,500円安くなる代わりに、5年分の車検代に相当する金額を余計に払うことになります。
② 回数を延ばすほど「効率」が悪くなる
36回→48回:月々6,900円下がり、総額7万3,000円増
72回→84回:月々1,900円下がり、総額8万2,000円増
回数を延ばすほど、月々の軽減効果は小さく、総額の増加は大きくなります。 72回以降は特に効率が悪くなります。
長期返済のもうひとつのリスク:残債と車の価値の逆転
84回(7年)払いの場合、5年目時点でまだ約30万円前後の残債が残っています。
一方、5年経った車の査定額は、軽自動車なら10〜30万円程度。残債の方が高くなる(オーバーローン)状態になりやすいのです。
この状態だと——
- 車を売っても残債が残り、現金で清算が必要
- 乗り替えたくても身動きが取れない
- 車が故障して乗れなくなっても、ローンだけ残る
というリスクを抱えることになります。
じゃあ、何回払いを選ぶべきか
基本の考え方:
月々の返済が「手取りの20%以内」に収まる範囲で、最も短い回数を選ぶ
これが最もバランスの取れた選び方です。
具体例(手取り月収18万円・車両価格100万円の場合):
- 20%ライン=月3万6,000円
- 車の維持費(約1万7,000円)を引くと、ローンに使えるのは約1万9,000円
- → 72回払い(月約2万100円)はややオーバー、60回(月2万2,800円)も厳しい
- → 車両価格を80万円程度に下げて60回払いにする方が現実的
つまり、「回数を延ばして高い車を買う」より、「車両価格を下げて回数を短くする」方が、総額でも安全性でも有利です。
当店の考え方
正直に言うと、当店ではむやみに長い回数をおすすめしません。 月々の数字だけが安く見える契約は、後で苦しくなる可能性が高いからです。
「無理なく払えて、なるべく早く完済できる」ラインを一緒に探します。
希望の車両価格と手取り月収を教えていただければ、回数別の比較表をお出しします。
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