カーマッチマガジン
延滞などでブラックリストに登録されている人とされていない人の違い
2020/06/24
カードローンを利用したいと思っても、ブラックリストに載っていれば審査には通らない。「ブラックリストに載る」ことは信用情報機関に金融事故情報が登録されることだが、一定期間を経過するまではこの情報は消えることがないからだ。
しかし口コミなどでは、「ブラックだけど審査に通った」という声もある。この場合は「そもそもブラックリストに載っていない」というケースで、実は勘違いなのだ。
ブラックリストに載っているかどうかわからない場合は、信用情報機関へ開示請求をして確かめる方法があるが、目安としてブラックリストに登録されている・されていない場合の条件を紹介していく。あくまでも目安なので、心配な場合は開示請求を検討しよう。
ブラックリストに登録されている条件
● 2か月以上(61日以上)の延滞を5年以内にしたことがある
● 5年以内にクレジットカードが強制解約された
● 5〜10年以内に債務整理をしている
● 代位弁済を5年以内にしている
代位弁済はあまりなじみがない言葉かもしれないが、借金の返済を自分以外の人が行うことである。たとえばカードローンを延滞し、保証会社が支払いを代わりに行っている場合は代位弁済となる。
ブラックリストに登録されていない条件
● 延滞が2か月未満(60日以下)
● 短期の延滞はあるが、3回以内
● 債務整理や延滞でブラックリストに載ってから、5〜10年経過している
● キャッシングやリボ払いの借入残高が、年収の3分の1未満である
信用情報機関のブラックリストには登録されない延滞
以下の場合、信用情報機関のブラックリストには載らないが、各業者のブラックリストには載る場合もある。
● スマホなどの通信料金
● 電気やガスなどの公共料金
● NHKの放送受信料
● 住民税などの税金
● 賃貸物件の家賃
ただしこれらの料金をクレジットカード払いにしている場合は、延滞はカードの延滞となるので条件によってはブラックリストに載ってしまう。
信用情報機関にはCIC・JICC・KSCの3つがある。金融事故情報が登録される期間は異なる部分もあるので、くわしくは以下の記事を参考にしていただきたい。
https://car-match.jp/blog/posts35/
ブラックリストに載ってしまうと一定期間は情報が消えることはないため、カードローンを組むことはできない。しかし期間が経過すれば情報は消えるので、その後はカードローンの契約は可能だ。
信用情報機関にはどんな支払情報が登録される?
信用情報機関には住所や氏名などの個人情報のほか、個人の支払情報が登録されている。例としては以下のとおり。
● 車や住宅のローン
● 奨学金
● クレジットカード
● カードローンなどのキャッシング状況
● スマホの購入代金などの分割払い
この中でひとつでも2か月以上延滞したことがある場合は、ブラックリストに載っている可能性があると考えた方が良いだろう。カードローンの審査には5年、もし債務整理をしている場合は5〜10年は通らない。
先にも紹介しているが、公共料金や税金、家賃の延滞では信用情報機関には事故情報が登録されないため、カードローンの審査に影響はない。しかし業者のブラックリストには載ってしまう場合があるので、いかなる借金もしっかり返済していくのが原則だ。