カーマッチマガジン
車の「エンジン警告灯」が点灯したらどうする?
2025/08/08
運転中、メーター内に突然「エンジンの形をしたオレンジ色のランプ」が点灯すると、多くの方がドキッとするでしょう。これは一般的に「エンジン警告灯」または「チェックエンジンランプ」と呼ばれ、車のコンピューター(ECU)が何らかの異常を検知した際に点灯します。
では、もし走行中にこのランプが点灯したら、どう対処すべきなのでしょうか?
1. エンジン警告灯とは?
エンジン警告灯は、車両の自己診断システムがエンジンや排気系、燃料系、吸気系、センサー類などに異常の兆候を発見した際に点灯します。
具体的には以下のようなトラブルが原因で点灯します。
- O2センサーの故障
- 点火プラグやイグニッションコイルの不具合
- 燃料系統のトラブル(燃料ポンプや噴射系)
- 吸気系の異常(エアフローメーターなど)
- 触媒コンバーターの性能低下
- ECU(車載コンピュータ)の制御エラー
警告灯が点灯したからといって即座にエンジンが壊れるとは限りませんが、放置は厳禁です。
2. 点灯時の基本的な対応
① 慌てず安全な場所に停車
まずは落ち着き、安全な場所に車を止めましょう。走行に違和感がなくても、交通量の多い道路では危険です。
② ランプの状態を確認
- 点滅している場合:深刻な異常の可能性大。エンジン内部や排気系に重大なトラブルが発生している場合があります。この場合は即座に走行を中止し、ロードサービスや整備工場に連絡しましょう。
- 点灯し続けている場合:軽度〜中度の異常の可能性があります。ただし油断は禁物で、早めの点検が必要です。
③ メーターや車の挙動もチェック
加速不良、異音、振動、白煙や黒煙などがある場合は、できるだけ速やかに修理工場へ。
3. 自分でできる簡易チェック
専門的な診断は整備士に任せるべきですが、ドライバー自身でも以下の確認は可能です。
- ガソリンキャップが緩んでいないか(密閉不良で警告灯が点くことがあります)
- 最近給油した直後ならキャップを締め直す
- バッテリーの端子が緩んでいないか
- 明らかな配線の外れや破損がないか(ただし触らず目視のみ)
4. 警告灯を無視するとどうなる?
警告灯を放置して走行を続けると、次のようなリスクがあります。
- 燃費の悪化
- エンジン内部部品の損傷
- 排気ガス浄化装置(触媒)の破損
- 高額修理につながる二次被害
特に触媒コンバーターの故障は数十万円規模の修理費になることもあります。警告灯は「まだ走れるけど危険が近い」というサインと捉えるべきです。
5. 修理工場での診断方法
整備工場では、専用のOBD-IIスキャナーを車の診断ポートに接続し、エラーコードを読み取ります。このコードにより、故障箇所や不具合の種類を特定します。
最近では一部のカー用品店やガソリンスタンドでも簡易診断をしてくれる場合がありますが、正確な修理には専門の設備と技術が必要です。
6. まとめ
エンジン警告灯が点灯したら…
- 慌てず安全な場所に停車
- 点灯か点滅かを確認
- 車の挙動に異常があれば即停止し、ロードサービスへ
- 異常がなさそうでも早めに整備工場で診断
- 放置は厳禁、早期対応が修理費削減のカギ
車はドライバーの命を預かる大切な機械です。小さなサインを見逃さず、安心・安全なカーライフを守りましょう。
お車のトラブルや警告灯についてお困りの際は、お気軽にカーマッチまでお問い合わせください。経験豊富なスタッフが迅速かつ丁寧に対応いたします。
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