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投資初心者におすすめ!つみたてNISAを解説
2021/11/12
近い将来のために、老後のために、コツコツとお金を貯めている人も多いのではないでしょうか。しかし、ただ貯めるよりも、投資にまわしたほうが効率よく資産形成ができるという話を一度は耳にしたことがあると思います。「投資が気になるけれども、どう始めたら良いのかわからない」「きちんとした知識がないといけないという漠然とした不安」そんな人におすすめしたいのが、「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」です。「つみたてNISA」は、投資初心者の人にもチャレンジしやすい制度といわれています。本記事ではつみたてNISAにおすすめの方、デメリット・注意点を解説していきます。
つみたてNISAとは?
つみたてNISAは、2018年1月からスタートした資産運用の方法の1つで、専用の口座内で運用した投資信託の利益が最長20年にわたって非課税になります。通常、投資で得た利益(配当金・分配金や譲渡による利益)には、20.315%の税金がかかりますが、この「つみたてNISA」を利用すると分配金と譲渡益を非課税で受け取ることができるのです。
例えば、投資額40万円に対して、2万円の利益が出た場合、通常であれば利益から4,063円もの税金が引かれ、実際の手元の利益は15,937円となります。しかし、つみたてNISAを利用すると満額の利益2万円を受け取ることができます。ただし、積立額は月3万3,333円が上限になることは覚えておきましょう。これはつみたてNISAの限度額が年40万円のためです。
つみたてNISAがおすすめな人
「投資初心者」
つみたてNISAの投資対象は、金融庁が定めた長期の積立・分散投資に適した一定の「投資信託」のみです。投資信託ごとの運用方針に基づいて、専門家であるファンドマネージャーが投資先の選定や運用を行ってくれます。投資家は気になった投資信託の運用方針を確認して、銘柄を購入するだけでOKです。そのため、投資初心者におすすめの投資方法といえるでしょう。
「コツコツ長期的に運用したい」
本来は、投資信託を購入・運用する際には手数料がかかります。長期間、手数料が積み重なると運用コストがかさんで利益が薄くなります。しかし、つみたてNISAの投資対象は販売手数料が0円の商品や、投資信託を保有している期間中の信託報酬が低い商品がほとんどです。運用コストを低めに抑えることができるため、つみたてNISAはコツコツ長期的に運用したい方におすすめです。
「手持ちのお金が限られている方」
つみたてNISAは、少額からの投資が可能です。金融機関によっては、最低100円や最低1,000円という少ない資金からでも投資を始めることができる商品が揃っています。まとまったお金がなくても始められます。無理のない範囲で始めて、余裕が出てきたら少しずつ投資金額を増やしていくと良いでしょう。
つみたてNISAのデメリット
「投資できる商品が限定されている」
紹介したとおり、つみたてNISAで購入できるのは金融庁が設定した条件をクリアした公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)のみです。ただ、投資に慣れてくると、つみたてNISAの対象外である「個別株」「REIT(不動産投資信託)」などへの投資を考える人も出てきます。そうなると、つみたてNISAでは非課税の恩恵を受けられません。すぐにでも資産を大きく増やしたい人には向かないでしょう。(ただし、資産を大きく増やせるものはそれだけのリスクも存在することを肝に銘じておきましょう。)
「非課税枠の上限が少ない」
つみたてNISAの非課税枠は年40万円です。現在の手持ちのお金が数百万円以上ある場合で、短期的に効率よく資産を増やしたいときは一般NISAのほうが向いている場合もあります。
一般NISA:年120万円まで最長で5年にわたって非課税になる制度。つみたてNISAと違い、スポット購入(一括購入)も可能。
「損失が出る可能性もある」
つみたてNISAで運用する商品は金融庁のお墨付きの商品ではありますが、絶対に利益が出せると決まっているわけではありません。市場次第で大きくマイナスに傾く可能性もあります。他の金融商品と比較すると安全ではありますが、リスクもあることは注意しておきましょう。
つみたてNISAは投資初心者の方でも手軽に始められる運用方法です。少額から始められますので、貯金箱に入れるお金をつみたてNISAに回してみてはいかがでしょうか。