カーマッチマガジン
AT車に搭載されている「O/D」スイッチとは?
2021/10/15
AT車を運転する方であれば、シフトノブの横に「O/D」と書かれた「オーバードライブ」のスイッチがあることをご存じの方もいると思います。AT車限定の機能で、人によっては、オーバードライブ自体の意味を知らなかったり、どのタイミングで使えばいいのかわからなかったりするなど用途が不明なことも多いようです。
今回の記事では、オーバードライブの意味や使用するタイミングについて、解説していきたいと思います。
オーバードライブとは
オーバードライブとは、AT車のトランスミッションにある最高速ギア(トップギア)を指し示します。また、それを使うために用意されているオン・オフのボタンも引っくるめて「オーバードライブ」と呼ぶこともあります。
たとえば5速のAT車では、1速~4速が通常のギアで、5速がオーバードライブということになるため、オーバードライブオフでは5速を使用しない状態になり、1~4速の低いギアだけに絞って走行することになります。そのため、AT車でもMT車のように細かい加速調整が可能だったり、エンジンブレーキを使ったりしながら走行できるようになります。
AT車の変速はほぼ完全に機械とコンピューター任せとなっていて、人間が介入するのは走行モードを選ぶことだけです。アクセルの踏み方でシフトアップ・ダウンを意図的に行うこともできますが、基本的にアクセルとブレーキペダルを普通に踏むだけで運転できます。
オーバードライブを使うとどうなる?
オーバードライブギアで自動車を走らせると、オーバードライブ以外のギアを使ったときよりも、同じエンジン回転数でより速くタイヤを回転させることができるのです。
別の言い方をすれば、より少ない回転数でタイヤを回転させられることでもあり、それは低燃費につながる要素でもあります。
オーバードライブスイッチの使いわけは?
「高速道路を走るとき→ON」
高速道路で高速走行する際にはオーバードライブスイッチをオンにすると良いでしょう。オーバードライブスイッチをオンにすることで、走行に合わせて自動的に4速ギアへ変速されるようになります。