「任意保険の等級」を正しく理解する——等級が上がると保険料はいくら下がるのか
2026/06/25
任意保険の「等級」という言葉は聞いたことがあっても、実際に何等級でいくら保険料が変わるのかを知っている方は少ないです。
今日は等級の仕組みと、保険料への影響を数字で整理します。
等級制度の基本
任意保険の等級制度は、保険の加入者が事故を起こさずに契約を継続するほど等級が上がり、保険料が割安になる仕組みです。
新規加入時は6等級からスタートします。無事故で1年継続すると1等級アップします。最高は20等級で、20等級になると保険料が最も安くなります。
一方、事故を起こして保険を使うと等級がダウンします。1回の事故で3等級ダウン(場合によっては1等級ダウン)が一般的です。
等級別の保険料割引率(目安)
等級ごとの割引率は保険会社によって異なりますが、一般的な目安をお伝えします。
6等級(新規加入):割引なし(基準保険料)
7等級:約5〜10%割引
10等級:約30〜35%割引
15等級:約50〜55%割引
20等級:約60〜65%割引
実際の保険料でいくら変わるか
30代男性・コンパクトカー・基本的な補償内容で、基準保険料が年間8万円と仮定した場合の比較です。
6等級(新規):年間約8万円(月々約6,700円)
10等級(4年無事故):年間約5万2,000〜5万6,000円(月々約4,300〜4,700円)
15等級(9年無事故):年間約3万6,000〜4万円(月々約3,000〜3,300円)
20等級(14年無事故):年間約2万8,000〜3万2,000円(月々約2,300〜2,700円)
6等級と20等級の差は年間約4万8,000〜5万2,000円、月々で約4,000〜4,300円の差になります。
「等級が引き継げる」場合がある
今乗っている車を乗り換える場合、現在の等級を新しい車の保険に引き継ぐことができます。これを「等級の引き継ぎ」といいます。
たとえば現在15等級の保険に入っている方が新しい車に乗り換えた場合、15等級のまま新しい車の保険に加入できます。初めて車を持つ場合は6等級スタートになりますが、乗り換えの場合は今の等級を活かせます。
等級の引き継ぎを忘れずに手続きすることで、保険料を抑えられます。
「事故を起こした場合、保険を使うべきか」の判断基準
事故を起こしたとき、保険を使うかどうかで悩む方が多いです。
保険を使うと等級が3ダウンするため、その後の保険料が上がります。修理費用が少額の場合は、保険を使わずに自己負担で修理した方が、長期的な保険料の節約になることがあります。
目安として、修理費用が10万円未満の軽微な事故は自己負担、10万円以上の修理費用が発生する事故は保険使用を検討するというケースが多いです。
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