カーマッチマガジン
意外とカンタン!車のバッテリーが上がったときの対処方法
2020/06/30
車のバッテリー上がりは、カーエアコンをたくさん使う夏だけに限らない。冬でも低温の影響からバッテリーが上がってしまうことがあるので年中バッテリー上がりのリスクはあると考えよう。
バッテリーが上がって車が動かなくなってしまったときは、ロードサービスに頼まなくても自力で対処できる場合もある。対処法を覚えておけば、いざというときも安心だ。
バッテリー上がりを解消するための準備
バッテリーが上がってしまった車(故障車)は、ほかの車(救援車)に電気を分けてもらい、エンジンを再始動させる。これはジャンピングスタートと呼ばれているが、救援車はどんな車でも良いというわけではない。故障車と救援車の電圧が同じでなければならず、乗用車であればほとんど12Vなので問題ないが、一部のSUVやトラックは24Vなので注意しよう。
あとはブースターケーブルがあればOKだが、接続するバッテリーによってケーブルのサイズなどが違うので、適正なものを選ぶ必要がある。また、電気自動車やハイブリッド車はジャンピングスタートに使うと故障してしまうので使わないようにしよう。
ブースターケーブルの正しいつなぎ方と注意点
ブースターケーブルをつなぐときは、順番があるので覚えておこう。
- 故障車のバッテリーのプラス端子に、赤いケーブルの片方をつなぐ
- 救援車のバッテリーのプラス端子に、もう片方の赤いケーブルをつなぐ
- 救援車のバッテリーのマイナス端子に、黒いケーブルの片方をつなぐ
- 故障車のエンジンやボディなど金属部分に、もう片方の黒いケーブルをつなぐ(ボディアース接続)
最後につなげる黒いケーブルを、故障車のバッテリーのマイナス端子へつないではいけない。赤はプラスのケーブル、黒はマイナスのケーブルと覚えておこう。
エンジンがかかったらしばらく走行して充電
接続が完了したら、救援車のエンジンをかける。5分くらい待った後に故障車のエンジンをかけ、エンジンがかかればOKだ。そのあとはブースターケーブルをつなぐときとは逆手順で、ケーブルを外していこう。故障車の黒→救援車の黒→救援車の赤→故障車の赤の順だ。
エンジンがかかったあとは、しばらくエンジンは止めない方が良い。1時間ほど走行して、バッテリーを充電しよう。
手順どおりにやってもエンジンがかからないという場合は、ジャンピングスタートに適さない車種(電気自動車やハイブリッド車)であるか、オルタネーターの故障が考えられる。また、バッテリーが何度も上がる場合はバッテリー自体が寿命という可能性もある。その場合はバッテリーを交換しよう。