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ブラックリストに載っているか調べる方法は?情報は消せる?

ローンやクレジットカードなどの支払いは、普段から滞りなくきちんと行うのが基本である。延滞が続くと、信用情報機関に金融事故情報として登録されてしまうためだ。この情報登録が「ブラックリストに載る」という意味合いだということは、別の記事「ブラックリストとは〜延滞情報を管理する信用情報機関の役割」(#6のリンクを貼る)でも紹介したとおりだ。

ブラックリストに載ってしまったら、ローン契約はもちろん、クレジットカードを持っていれば更新ができないだけでなく、新規でのカード発行はできなくなる。信販会社や消費者金融での借り入れもNGだ。

なぜ契約できないのかもう少しくわしく説明していくとともに、ブラックリストに載っているか調べる方法も解説する。

ブラックはローンやクレジットカード審査に通らない

債務整理や延滞が続くなどでブラックリストに載った場合、それがたとえ自動車ローンの延滞であっても、それ以降は住宅ローンや教育ローンも審査に通らない。ローンを組みたいと思っても、どんなローンでさえも契約はできなくなってしまう。

クレジットカードを持っている場合、ブラックリストに載れば次の更新時期に更新ができないだけでなく、更新まで期間があっても途中で強制解約という場合もある。

電気やガスといった公共料金やスマホ料金などの支払いをカード決済にしている場合は、特に注意が必要だ。ブラックリストに載ってしまい、カードも解約になれば、公共料金の延滞が発生する。延滞が続けば電気を止められる、携帯電話が使えないなどライフラインに影響を及ぼすことになるので、その場合はあらかじめ支払い方法そのものを見直す必要がある。

信用情報機関にもよるが、延滞であれば延滞解消から1〜5年はブラックリストに登録される。審査によってはこの期間を過ぎれば、ローンやクレジット契約も可能だ。

開示請求でブラックリストに載っているか調べる

自分の信用情報は、信用情報機関に開示請求をすることで知ることができる。ブラックリストに載っているかどうか気になる場合は、この開示請求で調べてみよう。
各信用情報機関への手続き方法は以下のとおり。

シー・アイ・シー(CIC)への開示請求

CICはパソコンやスマートフォンなどのインターネットのほか、郵送や窓口でも開示請求が可能。インターネットによる開示請求の手数料は1,000円で、支払いはクレジットカード一括払いのみ。郵送も1,000円で、手数料の支払いは定額小為替となり、窓口での手数料は500円で、現金払いのみとなっている。

窓口での開示請求に関しては、新型コロナウイルスの影響で現在は休止しているほか、勤務体制を縮小しているため、郵送の場合も請求してから開示報告書が届くまでに通常よりも時間がかかる。(2020年6月現在)
くわしくはCICのページ「情報開示とは」でご確認を。

日本信用情報機構(JICC)への開示請求

JICCは郵送、窓口のほか、インターネット経由の場合は専用のスマホアプリ「スマートフォン開示受付サービス」からの請求となる。請求にかかる手数料は無料。
郵送による手続きは可能だが通常より時間がかかるため、早く結果が知りたい場合はスマホアプリからの請求を利用しよう。2020年6月末日まで窓口請求は休止中で、変更の場合もある。(2020年6月現在)
くわしくはJICCのページ「信用情報の確認」でご確認を。

全国銀行個人信用情報センター(KSC)への開示請求

KSCではインターネットや窓口での請求は受け付けておらず、郵送でのみ開示請求ができる。通常は1週間〜10日で開示報告書が届く。郵送のみとなるので、手数料の1,000円は定額小為替で支払う必要がある。

くわしくはKSCのページ「本人開示の手続き」でご確認を。

ブラックリストに載っているか不安な場合は、開示請求して情報を確認してみよう。

ブラックリストは消せないが間違っていれば修正できる

一度ブラックリストに載ってしまう(信用情報機関に金融事故情報が登録される)と、信用情報機関にもよるが情報が削除されるまで債務整理では5〜10年、延滞の場合は1〜5年はかかる。その間は「ブラックリストに載っている」という事実は消すことができない。

しかしごくまれにではあるが、同姓同名で生年月日も同じという人と間違えてブラックリストに載ってしまうことがある。ブラックリストに載る理由がないにもかかわらず審査に通らない、という場合は開示請求をしてみるのも良いかもしれない。その結果、情報が間違っていた場合は修正や削除を依頼しよう。情報の修正などは各信用情報機関へ問い合わせを。