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【要注意】保証会社による代位弁済とは?ブラックリストに載る仕組みと影響を徹底解説
2025/09/12
住宅ローンやカードローン、賃貸契約などで「保証会社」という言葉を耳にする方は多いでしょう。
保証会社は、契約者が返済できなくなったときに代わりに返済を行う役割を持っています。
この仕組みを「代位弁済(だいいべんさい)」と呼びますが、実は代位弁済が行われると、契約者本人はブラックリスト入りしてしまいます。
今回は、保証会社による代位弁済の仕組みやブラックリスト入りの条件、そして生活に与える影響について詳しく解説します。
代位弁済とは?
基本的な仕組み
- 契約者がローンの返済を滞納すると、保証会社が金融機関に対して肩代わりして返済します。
- これにより金融機関は損失を回避できますが、その後は保証会社が契約者に返済を請求します。
具体例
- 住宅ローン:借主が返済を滞納 → 保証会社が銀行に代わって返済 → 借主は保証会社に返済義務を負う
- カードローンやキャッシング:延滞が続くと保証会社が代位弁済 → 契約者は保証会社に債務を返済しなければならない
つまり、代位弁済は「借金がなくなる」わけではなく、返済先が金融機関から保証会社に移るだけなのです。
なぜ代位弁済でブラックリスト入りするのか?
信用情報機関(CIC、JICC、KSCなど)には、契約者の返済状況が記録されています。
代位弁済が行われた場合、その事実は「異動情報(事故情報)」として登録されます。
これは「契約者が約束通り返済できなかった」という重大な信用事故であり、ブラックリスト入りの原因となります。
ブラックリスト入りする条件
代位弁済が行われるのは、一般的に以下のような場合です。
-
長期間の延滞(3か月以上)
- 一時的な遅れではなく、複数回の督促にも応じず返済が滞った場合
-
返済不能と判断された場合
- 支払う意思が見られない、あるいは返済能力が著しく低下していると保証会社が判断した場合
-
契約解除後
- ローン契約を解除されたうえで代位弁済が実行されるケースもあります
代位弁済がもたらす影響
代位弁済が行われ、ブラックリスト入りすると、次のような影響があります。
-
新規ローンの審査に通らなくなる
→ 住宅ローン、自動車ローン、カードローンなどの利用が難しくなります -
クレジットカードの発行や更新が困難
→ 既存カードも強制解約される可能性があります -
携帯端末の分割購入ができなくなる
→ 一括払いしか選べなくなることがあります -
賃貸契約の審査に影響
→ 家賃保証会社を利用する際に、審査落ちの原因になることがあります
ブラックリストから回復するまでの期間
代位弁済の記録は、信用情報に約5年~10年程度残ります。
- 一般的には 5年程度 で消去される
- ただし、金融機関や保証会社によっては 10年間保有される場合もある
この期間が過ぎれば、信用情報は回復し、新たにローンを組める可能性が出てきます。
代位弁済を避けるための対策
代位弁済を防ぐためには、次のような工夫が必要です。
-
返済日を忘れない仕組みを作る
- 自動引き落としやリマインダーを活用する
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早めに金融機関へ相談する
- 一時的に返済が難しいときは、返済額の調整やリスケジュールを依頼できることがあります
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返済が難しい場合は債務整理を検討する
- 弁護士や司法書士に相談し、任意整理や個人再生で生活を立て直す方法もあります
まとめ
保証会社による代位弁済は、契約者にとって「救済措置」ではなく、ブラックリスト入りを意味する大きなリスクです。
- 代位弁済=保証会社が金融機関に返済を肩代わりする仕組み
- 実質的には「返済不能」と判断された証拠であり、信用情報に登録される
- ブラックリスト入りすると、ローンやクレジットカードの利用が困難になる
- 記録が消えるまで 5年〜10年 は審査に不利になる
最も大切なのは、代位弁済に至る前に行動することです。早めの相談と計画的な返済が、自分の信用を守ることにつながります。
次は「代位弁済が実行された後にできる対処法(信用回復の方法)」についても深掘りしましょうか?