カーマッチマガジン
夏の洗車は注意が必要!暑い季節に役立つ洗車のポイント10選
2025/07/07
夏場の洗車は、気温の高さや日差しの強さ、乾燥の早さなどにより、冬や春とは異なる難しさがあります。せっかく洗車をしても、すぐに水ジミやウォータースポットができてしまう、または熱中症のリスクがあるなど、さまざまな注意点があるのが実情です。
ここでは、夏に洗車をする際に押さえておきたいポイントを10項目にまとめました。正しい方法とタイミングを知っておくことで、愛車をきれいに保つだけでなく、身体への負担も軽減することができます。
1. 洗車は朝か夕方に行うのがベスト
夏の日中は気温が高く、車体やボディが熱を持ちやすいため、洗車時に水分がすぐ蒸発して水ジミができやすくなります。特に黒系や濃色車は熱を吸収しやすく、表面温度が非常に高くなる傾向があります。
そのため、洗車はできるだけ涼しい時間帯である早朝または夕方以降に行うのが理想です。これにより、ボディの乾燥スピードを抑え、水跡やシミの防止にもつながります。
2. 直射日光を避けた場所で洗車する
屋根付きの洗車場やカーポート、木陰など、日差しを直接浴びない場所で洗車を行うのが望ましいです。直射日光のもとで洗車すると、水が瞬時に乾燥してシミの原因になりますし、シャンプーやワックスの効果も半減します。
どうしても屋外で行う場合は、車の向きを工夫して日陰側から作業を始めると良いでしょう。
3. こまめな水分補給と熱中症対策を忘れずに
夏の洗車で最も危険なのが、作業者本人の体調です。炎天下での作業は体力を大きく消耗し、熱中症や脱水症状を引き起こす恐れがあります。
作業前後、または合間に必ず水分補給を行い、首元を冷やすタオルや冷却スプレーを活用するなどの対策をとりましょう。長時間の洗車は避け、できれば短時間で効率よく終えられるよう工夫することも大切です。
4. 水を使う前にホースや道具の温度を確認する
夏場はホースや洗車用バケツ、ブラシなどが高温になっている場合があります。特にゴム製のホースなどは触るとやけどするほど熱くなっていることもあります。
作業に入る前に、ホースの先から少し水を出して温度を下げる、タオルなどを濡らして手元の温度を確認するなど、やけどや思わぬ事故を防ぐ心がけが必要です。
5. 水洗いはパーツごとに区切って進める
夏場は水をかけたそばから乾いていくため、車全体に一気に水をかけてから作業を進めるのは非効率です。むしろ、部分ごとに区切って順に進めていくのがコツです。
たとえば、「ボンネット→運転席側→後部座席側→リア」など、ブロック単位で洗ってすぐ拭き上げるスタイルを取れば、ムラや水ジミを防ぐことができます。
6. 高圧洗浄機の使用で効率アップ
夏場は時間との戦いでもあるため、可能であれば高圧洗浄機の使用がおすすめです。水圧によって汚れを効率的に落とせるため、ブラシやスポンジでこする回数を減らせます。水の使用量も節約でき、スピーディーな洗車が可能になります。
ただし、ノズルを近づけすぎると塗装を傷つける可能性があるため、一定の距離を保つようにしましょう。
7. 拭き取りは吸水性の高いクロスで迅速に
洗車後の水分拭き取りは、夏場では特に重要です。水が残ったまま自然乾燥させてしまうと、水道水に含まれるミネラル成分がボディに残ってシミの原因になります。
そのため、拭き取りには吸水性の高いマイクロファイバークロスやセームタオルを使用し、なるべく素早く作業を進めることが必要です。拭き上げも部分ごとに進め、乾燥する前に完了させることを意識しましょう。
8. シャンプーやワックスは「夏対応」製品を選ぶ
市販されている洗車用シャンプーやワックスの中には、「夏対応」や「速乾性」「ウォータースポット防止」などの記載があるものがあります。こうした製品は、暑さや乾燥の早い時期でも効果を発揮しやすく、シミやムラを抑える配慮がされています。
また、液体ワックスやスプレータイプのコーティング剤を活用することで、作業時間を短縮でき、負担も軽くなります。
9. ホイールや足回りは冷えてから作業する
夏場はブレーキを多用した後のホイールが非常に高温になっている場合があります。熱を持ったまま水をかけると、金属パーツが急激に冷やされて歪んだり、割れたりするリスクもあります。
そのため、走行直後の洗車は避け、ホイールやブレーキまわりがしっかりと冷えてから洗車に取り掛かるようにしましょう。
10. 洗車頻度は減らしつつ、こまめな簡易ケアを
夏は花粉や黄砂が少なく、春や秋に比べて汚れが目立ちにくい時期です。無理に頻繁に洗車を行うよりも、簡易的なケアをこまめに行うほうが現実的です。
たとえば、週に1回は水拭きやホコリ落としをし、月に1〜2回程度のしっかり洗車を心がけると、負担を抑えながら車をきれいに保てます。コーティング済みの車であれば、さらに手間が省けるでしょう。
まとめ
夏場の洗車は、単に車をきれいにするだけでなく、暑さや日差しによるボディへのダメージから守る意味でも非常に重要です。しかし、間違った方法で行ってしまうと、かえってシミや水アカを招く原因にもなりかねません。
今回紹介した10のポイントを押さえ、涼しい時間帯を選び、正しい手順と道具を使えば、夏の洗車もストレスなくスムーズに行うことができます。安全面にも配慮しつつ、愛車を美しく保ち、快適なドライブを楽しむためにも、ぜひ日々の洗車習慣を見直してみてください。