カーマッチマガジン

​【暑い日の「エンジン切った直後」に気をつけたいこと】

2025/07/07

車のキホン

猛暑日が続く夏のドライブ。車を降りるとき、ついエンジンを切ってすぐにその場を離れがちですが、実はその「エンジン切った直後」にこそ注意が必要なポイントがいくつかあります。本記事では、暑い日に車を安全に使うために、エンジン停止後に気をつけたいことをまとめました。


■1. 車内に人やペットを残さない

暑い日の最大の危険は、車内温度の急上昇です。エンジンを切った直後から、車内はあっという間に40〜50℃以上になることがあります。わずか10分で熱中症のリスクが高まるため、子どもやペットを絶対に車内に残してはいけません。エアコンが切れた状態の車内は、命に関わる危険な空間となるのです。

■2. 窓を少し開ける?それでも油断は禁物

短時間で戻るつもりでも、「窓を少し開けておけば大丈夫」と思いがちです。しかし、わずかな換気では内部の温度上昇を抑えるには不十分です。また、窓が開いていることで盗難やいたずらのリスクも高まります。短時間の離席であっても、エンジンを切る際は必ず同乗者を一緒に降ろし、車を施錠しましょう。

■3. 電子機器の放置に注意

スマートフォン、タブレット、モバイルバッテリーなどの電子機器を車内に置いたままにするのもNGです。高温にさらされることでバッテリーが膨張したり、最悪の場合発火する恐れがあります。特にダッシュボードの上やフロントガラス近くは直射日光が集中するため、絶対に物を置かないようにしましょう。

■4. 食品・スプレー缶も危険

コンビニで買ったアイスやジュース、保存が必要な食品を車内に置いたままにすると、品質が著しく劣化し食中毒の原因になることもあります。また、ヘアスプレーや消臭スプレーなどのスプレー缶は、車内の高温によって内圧が高まり破裂する可能性があり非常に危険です。買い物帰りなどは、早めに持ち帰るか、クーラーボックスを活用しましょう。

■5. 車両のチェックポイント

エンジン停止後にボンネット付近から異音や焦げたようなにおいがする場合、冷却系統やオイル漏れのトラブルの可能性があります。すぐにボンネットを開けず、しばらく様子を見てから確認しましょう。熱い状態のラジエーターキャップやエンジン周辺には絶対に触れないようにしてください。

■6. セキュリティの確認も忘れずに

暑さに気を取られて、ドアロックや窓の閉め忘れなど、基本的なセキュリティをおろそかにしがちです。エンジン停止後は、必ずドアの施錠、窓の確認、貴重品の持ち出しを徹底しましょう。防犯カメラやドライブレコーダーが作動しているかも併せて確認すると安心です。


■まとめ

暑い日の「エンジン切った直後」は、車内外の安全管理がとても重要です。短時間でも油断せず、温度、荷物、セキュリティの3点を意識して行動することが、安心・安全なカーライフにつながります。

夏の運転を快適に過ごし、賢く夏を乗り切りましょう!