カーマッチマガジン
カードの審査に影響大。「クレヒス」とは?
2021/10/22
クレヒスとは、「クレジットヒストリー」の略で、クレジットカードや ローンの利用履歴と、それに基づく信用情報のことです。
カード会社や金融機関はそれぞれ信用情報機関に加盟しており、信用情報機関には利用者ごとの情報が記録されています。記録されているクレジットカードの利用履歴や信用情報は、加盟しているカード会社や金融機関にも共有されます。
クレヒスには、本人識別情報や契約内容情報、支払い状況情報などが記録されます。
クレヒスが影響するのはどんなとき?
クレヒスが影響を与えるのは、おもにクレジットカードの入会や更新時、途上審査(増枠など)、金融機関でローンを組むときです。
「クレジットカードの入会・更新時」
クレジットカードの新規入会時や更新時には、審査においてクレヒスがチェックされます。カード会社は、信用情報機関に加盟しているため、申し込み者のクレヒスを確認することができます。
クレヒスに支払いの延滞など、マイナスな信用情報がある場合は、審査に落ちるリスクも高くなってしまいます。
「金融機関でローンを組むとき」
車や住宅などを購入するにあたって、金融機関でローンを組むときにも、クレヒスがチェックされます。金融機関はクレヒスを確認して、融資しても問題ないかどうかを判断した上で、融資金額を設定します。
クレヒスの調べ方
自身のクレヒスを調べたいときは、信用情報機関に「登録情報の開示請求」を行いましょう。クレヒスの情報が記載された開示報告書を発行してもらえます。ただし、登録情報の開示には手数料がかかりますのでご注意ください。
クレヒスが登録されている3つの信用情報機関
「CIC」
CICは、おもにクレジット事業を行う企業が加盟している信用情報機関です。運営しているのは株式会社シー・アイ・シーで、クレジット事業を行う企業の共同出資により、1984年に設立されました。「割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関」として、国から指定を受けています。
「JICC(日本信用情報機構)」
JICCは、おもに消費者金融会社が加盟している信用情報機関で、1986年に設立されました。日本信用情報機構の略称です。「貸金業法に基づく指定信用情報機関」として、国から指定を受けています。
「全国銀行個人信用情報センター」
全国銀行個人信用情報センターは、おもに銀行や信用金庫などの金融業者が加盟している信用情報機関です。一般社団法人全国銀行協会が運営しています。
金融機関の住宅ローンやマイカーローンを契約すると、全国銀行個人信用情報センターに信用情報が記録されます。
クレヒスが傷つく原因となりやすい行動は?
クレヒスが傷ついてしまう原因としてまず挙げられるのが、クレジットカード利用料金の支払いの延滞です。支払いの延滞といった金融事故を起こさないように、無理なく返済するため計画的にクレジットカードを利用することが大切になります。
また、短期間に複数のクレジットカードに申し込む「多重申し込み」も、クレヒスを傷つけてしまう可能性があります。これは、多重申し込みによって、多重債務や自己破産の可能性があるとカード会社からみなされてしまうためです。
意外な審査落ちの原因!クレヒスが白紙でも低評価になる理由
現金主義で、クレジットカードや割賦払いをこれまでに利用したことがないという方の場合、クレジットヒストリーは白紙になります。
こうした今までに一度も情報が登録されたことのない人を、スーパーホワイトと呼びます。
実は、このクレジットヒストリーが白紙のスーパーホワイト状態というのは、クレジットカード審査においては意外にも不利なのです。
信用情報のデータ保有期間は決まっています。したがって、すべての登録内容が保有期間を過ぎて消去された場合にも、クレジットヒストリーが白紙になることがあります。
例えば、ブラックになっていて、新たにクレジットカードをつくることができなかったという場合にも、クレジットヒストリーが真っ白になってしまうということは起こり得ます。
カード会社が信用情報を確認した時に、もしそれが白紙だった場合、スーパーホワイトなのか、事情があってここ数年間のクレジットヒストリーがないだけなのかということを区別することはできません。