「今度な」と何度言ったか、自分でも覚えていません
2026/05/21

「週末、子どもに『公園行こう』と言われて、また『今度な』って返してしまったんです」
「自分の声が、うんざりするくらい慣れていて」
最近、お客様とお話ししていると、こうした声をよく耳にします。
別に疲れ切っているわけじゃない。ただ、車のことを考えると、どこかに連れて行ってやる気力が、そっと削がれていく。
「今度な」と何度言ったか、自分でも覚えていません。でも、子どもは全部覚えています。
子どもの「うん」が、だんだん短くなっていった
先日、あるお父さんが、こんなことを話してくれました。
「土曜の朝、息子に『今日、公園行こう』って言われて、いつもの『今度な』が出たんです。そしたら息子が『うん』って、すごく短く返事をして、テレビの前に戻っていった」
「その背中を見たときに、ああ、もう何回目だろうって思って」
そう話してくれたとき、私たちはお話を遮らずに、ただ最後まで聞かせていただきました。
「今度な」「また今度な」「来月になったらな」。
夏休みには絶対どこか連れていってやる、と毎年思っている。海も、温泉も、河口湖も、ぜんぶ「いつか」のまま、季節が一つずつ過ぎていく。
自分の親父も、同じだった気がする。だから自分は違うはずだった、と思っていたはずなのに。
怒られるよりずっと怖かったのは、聞かれなくなったこと
そのお父さんは、続けてこう言いました。
「最近、息子がもう『今度っていつ?』って聞かなくなったんです」
「反抗されるなら、まだいい。怒られるなら、まだいい。一番怖かったのは、もう何も言わなくなったことでした」
子どもが「今度っていつ?」と聞かなくなったとき、怒られるよりずっと怖いと感じました。あれは、優しく諦められた音だったんだと思います。
「お父さんに頼んでも、たぶん、無駄」。その小さな結論が、子どものなかに静かに置かれてしまうこと。
反抗期や口論よりも、ずっと深いところで、何かが終わっていく感覚です。
胸の奥が重くなるのは、子どもが期待しなくなる日が、もう来てしまっているかもしれない、という予感のせいなのだと思います。
「車がない」じゃなくて、「動けない自分」が嫌だった
そのお父さんは、過去に一度、審査に落ちたことがありました。
「あれ以来、心が折れていて。また落とされたら、今度こそ立ち直れない気がして」
「だから動けなかった。動かなければ、傷つかないから」
聞きながら、私たちはこう感じていました。本当に重かったのは、車がないことじゃなかったのかもしれない、と。
車を買えないことが、親としての自分を小さくしていく。でも本当は、車の問題じゃなかったのかもしれません。
「今度な」と言ってきたのは、子どもにだけじゃなかった。自分自身にも、ずっとそう言い続けてきたんです。
「来月になったら考えよう」「もう少し落ち着いたら動こう」。自分への「今度な」が、外に漏れ出していただけだった。
そう気づいたとき、責めるべき相手は、たぶん、どこにもいませんでした。
動けない夜に、話を聞いてくれる場所があります
また断られるかもしれない。そう思ってLINEを打ちかけては消している方に、一つだけお伝えします。
公式LINEへの連絡は、審査の申し込みではありません。状況を聞かせていただき、できることとできないことを正直にお伝えするだけです。それで終わっても構いません。
送ってから起こること、3ステップ:
- 今の状況を一言送る――住んでいる場所・月々の上限・断られた経緯(覚えている範囲でOK)
- 私たちが内容を確認し、対応できるかどうかを正直にお伝えします
- 可能性があれば、頭金なし・保証人なしの範囲で一緒に形を探します。それで終わりでも構いません
深夜でも、書きかけで送ってもらっても構いません。
大きな約束は守れなくていい。小さな約束から戻していく
銀行は、数字で人を見ます。一方で自社ローンは、「信用される人かどうか」を見ています。
では、信用される人とは、どんな人でしょうか。
立派な収入の人ではありません。完璧な父親でもありません。言ったことを、口にした通りに、少しずつ守っていける人です。
そういう人が、まわりからも、自分自身からも、静かに信用を取り戻していくのを、私たちは何度も見てきました。
とはいえ、いきなり「夏休みに海へ連れていく」のような大きな約束を守るのは、難しいものです。大きな約束は、守れなくていいんです。
まずは、明日から守れる小さなものから、戻していきましょう。今日からできる小さな提案を、3つだけお伝えします。
① 土曜の朝、子どもと一緒にパンを買いに行く。
旅行も、遊園地も、ハードルが高いものです。でも、近所のパン屋やコンビニまで、子どもと2人で歩く10分なら、明日からでもできます。
大人になったとき、子どもが思い出すのは、案外こういう時間だったりします。「今度な」を、まず「明日の朝な」に変えるところから始めてみてください。
② 寝る前に、子どもの話を5分だけ最後まで聞いてみる。
テレビをつけたまま「うん、うん」と聞き流していた話を、今日は一度だけ、スマホを置いて目を見て聞いてみる。学校の話、好きなYouTubeの話、なんでもいいんです。
私たちも、正直に言えば、スマホを置けない夜があります。だから「毎日完璧に」ではなく、「今日だけ5分」でいいんです。子どもは、聞いてもらえたことを、思っているよりずっと長く覚えています。
③ 「今度な」と言いそうになったら、その場で日付を言う。
「今度な」は、口にした瞬間に、もう約束ではなくなります。でも「来週の土曜な」と言えば、それは約束になります。
守れる日付しか言わない。守れたら、次もまた小さな日付を言う。それだけのことから、親としての自分が、静かに戻ってきます。
「来週な」が「土曜な」に変わった、あるお父さんの話
カーマッチ山梨に来てくださる方の多くは、最初は「自分なんて」とおっしゃいます。
先ほどのお父さんも、最初は「もう審査なんて受けたくない」と、消え入りそうな声でLINEをくださいました。
けれど、ある日、こんな報告をくれたんです。
「先週末、息子と近所のパン屋に行きました。10分だけです。でも、帰り道に息子が『お父さん、来週も行こう』って言ってくれて」
「『今度な』じゃなくて、『土曜な』って返したんです。たったそれだけのことが、なぜか涙が出るほど嬉しかった」
その後、そのお父さんは、頭金なしで仕事用の車に乗り、子どもを河口湖に連れていく約束を、ちゃんと果たしました。
変わったのは、収入の額でも、車の有無でもありません。「守れる日付を言える人」になっていったこと。それが、子どもからの信用と、自分への信頼を、静かに連れて戻してきたのだと思います。
「今度」を「今週末」に変える。それだけのことが、ずっとできなかった。でも、車があれば、「今度」に期限がつきます。
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私たちは、ライフアドバイザーとして寄り添いたい
私たちカーマッチ山梨甲府昭和インター店は、ただ車を売るだけのお店でありたくないと思っています。
車を持つことは、生活全体を整えていくきっかけです。子どもとパンを買いに行く、寝る前に5分だけ話を聞く、守れる日付を口にする——そんな小さなことの積み重ねが、信用される自分を作っていきます。
もし今、「今度な」と言うたびに胸の奥が重くなっているなら、それは「あなたがダメな父親」だからではありません。少しだけ、約束のサイズを大きくしすぎていただけかもしれません。
新しい一歩を、私たちと一緒に探していきましょう。
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