生活が安定してきたときに、 絶対にやっていいこと/やってはいけないこと
2025/12/27
― 自己破産・債務整理後に、もう一度人生を壊さないために ―
自己破産や債務整理を経験したあと、
仕事が安定し、
収入が落ち着き、
生活が回り始める。
この「少し安心できる時期」は、
実は一番危険なタイミングでもあります。
なぜ「安定してきた時」が危ないのか
生活が安定してくると、
人はこう思い始めます。
- もう大丈夫かもしれない
- そろそろ普通に戻っていいのでは
- 前より余裕が出てきた
この感覚自体は悪くありません。
でも、ここで判断を誤ると、
再スタートは簡単に崩れます。
まず「やっていいこと」
① 生活費と支払いを“見える化”する
安定してきたら、
必ず一度立ち止まって、
- 毎月の固定費
- 支払い額
- 残るお金
を整理してください。
感覚ではなく、
数字で把握することが
再転落を防ぎます。
② 小さな余白を意識的に作る
収入が増えたり、
生活が楽になると、
つい使ってしまいます。
ここで大切なのは、
余白を増やすこと。
・貯金でなくていい
・大きな額でなくていい
「使わない余裕」を
生活に残すことが重要です。
③ 続けられていることを評価する
再スタートで一番すごいのは、
続いていることです。
- 毎月払えている
- 働けている
- 生活が回っている
派手じゃないけど、
これ以上の成果はありません。
次に「やってはいけないこと」
① 収入が増えた分、固定費を上げる
これは、
再転落の典型パターンです。
- 家賃を上げる
- 車を背伸びして買い替える
- 毎月の支払いを増やす
固定費は、
一度上げると下げられません。
② 「そろそろ大丈夫」という判断で動く
「大丈夫そうだから」
「周りも普通にやってるから」
この判断ほど、
危ないものはありません。
安定は、
時間で測るものです。
感覚で測るものではありません。
③ 誰にも相談せずに決める
再スタートが崩れる時、
ほとんどのケースで共通しているのが、
「一人で決めた」
という点です。
安定している時こそ、
誰かに話すことが
ブレーキになります。
車は「変えない勇気」が必要なときもある
生活が安定してくると、
車を変えたくなる人は多いです。
でも、
変えない選択が正解な時期もあります。
- 今の車で困っていない
- 支払いが軽い
- 仕事に支障がない
なら、
そのまま使い続けることが
人生を守ります。
安定期に一番大切な考え方
再スタートの本当のゴールは、
「普通に戻ること」ではありません。
**「普通が、ずっと続くこと」**です。
焦らない。
背伸びしない。
判断を急がない。
それだけで、
人生はもう一度壊れません。
再スタートは「守るフェーズ」に入る
ここまで来たあなたは、
もう立て直しの途中ではありません。
守る段階に入っています。
今の生活を守る。
今の安定を守る。
未来の自分を守る。
それができれば、
人生は、静かに続いていきます。

