中古車選びのコツ３選｜失敗しないために必ずチェックしたい重要ポイント

中古車を探していると、つい「できるだけ安く」「状態の良い車を見つけたい」と思ってしまうものです。しかし、市場にはキレイに見えても過去に大きなダメージを受けた車も混ざっており、知識がないまま購入すると後で高額な修理が必要になるケースも珍しくありません。

この記事では、**中古車販売に携わる立場として実際にお伝えしている“失敗しない中古車選びのコツ３つ”**を、なるべくわかりやすくまとめました。初めて中古車を購入する方はもちろん、買い替えを検討している方も、ぜひ参考にしてください。

① 事故車は選ばない

■ 事故車とは？

中古車業界では、フレーム（骨格）部分を修復した履歴がある車を「修復歴車（事故車）」と呼びます。
バンパー交換や軽微なキズ修理は事故車扱いになりませんが、骨格が損傷している車は安全性・耐久性に大きく関わるため要注意です。

■ なぜ事故車を避けるのか？

1. 安全性が低下する可能性

フレームは人間の骨と同じで、衝撃を吸収し強度を保つ役割があります。
修復済みであっても“新品同様の強度が完全に戻っているとは限らない”ため、再度事故に遭った時の安全性が下がる恐れがあります。

2. まっすぐ走らない、異音などの不具合が出る

フレームの歪みが残っていると、ハンドルが取られたり、足回りから異音が出ることがあります。
修理費は高額になりやすく、せっかく安く買っても結果的に割高になるケースが少なくありません。

3. 売却時の査定が大きく下がる

事故歴があると中古車の査定では必ずマイナス評価になります。
将来の買い替えを考えるなら、大きなデメリットです。

② 浸水車は絶対に避けよう

■ 浸水車とは？

豪雨・台風などで車が水に浸かった履歴がある車のことです。
見た目はキレイでも、内部には大きなリスクを抱えている可能性があります。

■ なぜ浸水車が危険なのか？

1. 電装系の故障が起きやすい

現代の車はコンピューター制御が多く、水に弱い電装部品が数多く使われています。
浸水による腐食は、突然のエンジン停止や制御系トラブルにつながることもあります。

2. サビ・カビの進行

フロア内部など、見えない場所に水分が残っているとサビの進行が早まり、悪臭やカビの発生源になります。
小さなお子様がいる家庭では、特に避けたいリスクです。

3. 保証対象外になるケースが多い

販売店によっては浸水歴のある車は保証が付かないこともあります。
後々の修理が全て自己負担となる可能性もあります。

③ 塩害車は長く乗りたい方ほど注意

■ 塩害車とは？

海風や凍結防止剤の影響で、ボディや下回りにサビが進行している車のことです。
外観がキレイでも、下回りの腐食は見落としやすい特徴があります。

■ なぜ塩害車を避けるべきか？

1. 下回りの腐食は構造部品に影響

サスペンション、ブレーキライン、フレームなど、車の安全性に関わる部分が錆びていると非常に危険です。

2. 修理費が高額になりがち

サビが進むと部品交換が必要になり、数万円〜数十万円以上かかることもあります。

3. サビが再発しやすい

内部に塩分が残っていると、いくら処理をしても再発しやすく、長く乗るほどトラブルが増える傾向があります。

■ まとめ：安心して乗れる中古車は「知識×信頼できるお店」で決まる

事故車・浸水車・塩害車に共通するのは、**“見た目では判断できないリスクが大きい”**という点です。
中古車選びでは、販売店に過去の履歴をしっかり確認し、状態を正直に説明してくれるお店を選ぶことが何より重要です。

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