【前編】知らずにやってる?車の寿命を縮めるNG行為7選(運転・扱い方編)

◎はじめに


車は一度買ったら、できるだけ長く大切に乗りたいですよね。

しかし、日常でつい何気なくしている行動が、実は車の寿命を縮めてしまっていることがあります。


「そんなつもりはなかったのに…」という運転のクセや、駐車の仕方ひとつで、車はじわじわとダメージを受けているのです。

今回は、運転や扱い方に関する“NG行為7選”をご紹介します。



① 停車したままハンドルを回す「据え切り」


狭い駐車場などで、停車したままハンドルをぐるぐる回していませんか?

これが“据え切り”と呼ばれる行為です。


据え切りは、タイヤが地面に固定された状態で強い力を加えるため、タイヤやサスペンションに大きな負担をかけます。

結果、タイヤの偏摩耗や足回りの故障を早めてしまうことに。


【対策】

駐車の際は、少しでも前後に動かしながらハンドルを切る習慣をつけましょう。

それだけでタイヤの寿命がぐんと伸びます。



② エンジン始動直後に急発進・急加速する


エンジンをかけてすぐにアクセルを踏み込むのはNG。

まだエンジンオイルが十分に行き渡っておらず、金属同士が直接こすれ合ってしまう状態です。


冷えたエンジンをいきなり全力で動かすのは、人間が寝起きで全力疾走するようなもの。

エンジン内部の摩耗や焼き付きの原因になります。


【対策】

発進後1分ほどは、ゆっくり走るようにしましょう。

これだけでエンジン寿命が大きく変わります。



③ 信号待ちで「N」や「P」に切り替える


信号待ちのたびに「N(ニュートラル)」や「P(パーキング)」に入れていませんか?

実はこれは、トランスミッション内部のギアを無駄に動かしてしまう行為です。


頻繁に切り替えることで内部部品が摩耗し、長期的にダメージが蓄積されます。

メーカーも、信号待ち程度なら「D(ドライブ)」のままブレーキを踏むことを推奨しています。


【対策】

短時間の停車では「D+ブレーキ」でOK。

シンプルな操作が、車にも優しい方法です。



④ 急ブレーキ・急カーブを多用する


急な操作は、ブレーキパッドやタイヤ、サスペンションに強い衝撃を与えます。

燃費も悪化し、部品の交換時期が早まってしまいます。


【対策】

「急」がつく操作を減らすことがポイント。

早めの減速とスムーズなハンドル操作を心がければ、安全性も上がり、部品も長持ちします。



⑤ 完全停止前にシフトを切り替える


「まだ止まりきってないけどRに入れちゃえ!」――これは絶対NG。

トランスミッション内部では、ギアが逆方向に無理やり噛み合い、部品を傷めてしまいます。


【対策】

完全に停止してからシフトを操作しましょう。

たった1秒の我慢が、高額修理を防ぎます。



⑥ 車止めにタイヤを強く押し当てて駐車する


駐車時に勢いよく車止めに当てていませんか?

これもサスペンションやタイヤ内部に負担をかける行為です。


【対策】

車止めの数cm手前で停車するのがベスト。

それだけでタイヤの変形やサスペンションの歪みを防げます。



⑦ サイドブレーキを使わずに「P」だけで駐車する


オートマ車では、Pレンジに入れたままサイドブレーキを使わない人が意外と多いですが、

Pレンジだけでは「パーキングロック」という小さな部品に車体の重さが集中します。


【対策】

駐車の際は必ずサイドブレーキを併用しましょう。

特に坂道では“車体を守る習慣”として必須です。



◎まとめ


運転中の小さなクセが、知らぬ間に車へダメージを与えています。

どれもすぐ直せることばかりなので、今日から意識してみましょう。


次回の【後編】では、

「メンテナンス・保管編」として、放置や点検不足で起こるNG行為をご紹介します!