【前編】知らずにやってる?車の寿命を縮めるNG行為7選(運転・扱い方編)
2025/11/05
◎はじめに
車は一度買ったら、できるだけ長く大切に乗りたいですよね。
しかし、日常でつい何気なくしている行動が、実は車の寿命を縮めてしまっていることがあります。
「そんなつもりはなかったのに…」という運転のクセや、駐車の仕方ひとつで、車はじわじわとダメージを受けているのです。
今回は、運転や扱い方に関する“NG行為7選”をご紹介します。
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① 停車したままハンドルを回す「据え切り」
狭い駐車場などで、停車したままハンドルをぐるぐる回していませんか?
これが“据え切り”と呼ばれる行為です。
据え切りは、タイヤが地面に固定された状態で強い力を加えるため、タイヤやサスペンションに大きな負担をかけます。
結果、タイヤの偏摩耗や足回りの故障を早めてしまうことに。
【対策】
駐車の際は、少しでも前後に動かしながらハンドルを切る習慣をつけましょう。
それだけでタイヤの寿命がぐんと伸びます。
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② エンジン始動直後に急発進・急加速する
エンジンをかけてすぐにアクセルを踏み込むのはNG。
まだエンジンオイルが十分に行き渡っておらず、金属同士が直接こすれ合ってしまう状態です。
冷えたエンジンをいきなり全力で動かすのは、人間が寝起きで全力疾走するようなもの。
エンジン内部の摩耗や焼き付きの原因になります。
【対策】
発進後1分ほどは、ゆっくり走るようにしましょう。
これだけでエンジン寿命が大きく変わります。
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③ 信号待ちで「N」や「P」に切り替える
信号待ちのたびに「N(ニュートラル)」や「P(パーキング)」に入れていませんか?
実はこれは、トランスミッション内部のギアを無駄に動かしてしまう行為です。
頻繁に切り替えることで内部部品が摩耗し、長期的にダメージが蓄積されます。
メーカーも、信号待ち程度なら「D(ドライブ)」のままブレーキを踏むことを推奨しています。
【対策】
短時間の停車では「D+ブレーキ」でOK。
シンプルな操作が、車にも優しい方法です。
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④ 急ブレーキ・急カーブを多用する
急な操作は、ブレーキパッドやタイヤ、サスペンションに強い衝撃を与えます。
燃費も悪化し、部品の交換時期が早まってしまいます。
【対策】
「急」がつく操作を減らすことがポイント。
早めの減速とスムーズなハンドル操作を心がければ、安全性も上がり、部品も長持ちします。
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⑤ 完全停止前にシフトを切り替える
「まだ止まりきってないけどRに入れちゃえ!」――これは絶対NG。
トランスミッション内部では、ギアが逆方向に無理やり噛み合い、部品を傷めてしまいます。
【対策】
完全に停止してからシフトを操作しましょう。
たった1秒の我慢が、高額修理を防ぎます。
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⑥ 車止めにタイヤを強く押し当てて駐車する
駐車時に勢いよく車止めに当てていませんか?
これもサスペンションやタイヤ内部に負担をかける行為です。
【対策】
車止めの数cm手前で停車するのがベスト。
それだけでタイヤの変形やサスペンションの歪みを防げます。
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⑦ サイドブレーキを使わずに「P」だけで駐車する
オートマ車では、Pレンジに入れたままサイドブレーキを使わない人が意外と多いですが、
Pレンジだけでは「パーキングロック」という小さな部品に車体の重さが集中します。
【対策】
駐車の際は必ずサイドブレーキを併用しましょう。
特に坂道では“車体を守る習慣”として必須です。
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◎まとめ
運転中の小さなクセが、知らぬ間に車へダメージを与えています。
どれもすぐ直せることばかりなので、今日から意識してみましょう。
次回の【後編】では、
「メンテナンス・保管編」として、放置や点検不足で起こるNG行為をご紹介します!

