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中古車のエアコンの異変チェックサイン
夏のドライブに欠かせない存在が「カーエアコン」。しかし、中古車ではエアコンの不調が出やすく、気づかずに放置すると快適性が損なわれるばかりか、大きな修理費用が発生することもあります。今回は**「エアコンの異変に気づいた時に注意すべきポイント」**について解説します。
エアコンの異変に早く気づくことが大切
エアコンの不調は突然起こるのではなく、少しずつ違和感として現れることが多いもの。例えば次のような症状がある場合は、異常のサインかもしれません。
- 冷たい風が出ない、冷えるまでに時間がかかる
- 異音(キーン、ゴロゴロ、カラカラなど)がする
- 変なにおいがする(カビ臭、焦げ臭など)
- 風の勢いが弱い、ムラがある
これらの症状が現れたら、すぐに原因をチェックすることが重要です。
よくあるエアコンの不調と原因
1. 冷風が出ない・冷えにくい
もっともよくある不具合です。主な原因には以下が挙げられます。
- 冷媒(エアコンガス)の不足または漏れ
- コンプレッサーの不良
- エバポレーターの目詰まりや劣化
冷媒の不足は自然に減るものではなく、どこかでガス漏れしている可能性が高いため注意が必要です。
2. 風量が弱い・一定でない
ファンモーターの劣化や、エアフィルターの目詰まりが原因の場合があります。中古車の場合、前のオーナーがメンテナンスをしていないと、エアフィルターが汚れたままのケースも多いです。
3. カビ臭・焦げ臭などの異臭
カビ臭はエバポレーター内部のカビや細菌が原因で、夏場のエアコン使用開始時に特に発生しやすいです。焦げ臭さがある場合は、電装系トラブルやコンプレッサーの焼き付きといった深刻な故障の可能性もあります。
4. 異音がする
エアコン使用中に「カラカラ」「ゴーッ」という音がする場合、ブロワモーターやファン、コンプレッサー周辺の部品の摩耗が考えられます。音が大きいまま使用を続けると、完全に壊れてしまうこともあるため、早めの点検が必要です。
中古車ならではの注意点
中古車の場合、エアコンの劣化が進行していてもすぐに不具合として現れないことも多いため、以下の点に注意しましょう。
● 購入直後でも動作確認を
納車直後は問題なくても、1週間後に不調が出るケースもあります。購入後はエアコンを積極的に使用して、不具合の兆候がないか確かめましょう。
● 整備記録のチェック
整備記録簿に「エアコンガス補充」「コンプレッサー交換」「フィルター交換」などの履歴があると、過去のメンテナンス状況がわかります。記録がない車両は、使用歴がわからない分、不安要素になります。
● 車内のニオイチェックも重要
エアコンを入れた瞬間にカビ臭がする車は、フィルター清掃や除菌処理を検討したほうが良いです。自分でできる消臭スプレーもありますが、根本改善はプロに相談しましょう。
異変を感じたらすぐに専門店へ
エアコンの修理は、部品代・作業工賃を含めて高額になるケースもあります。例えば、コンプレッサー交換では5万円以上かかることも。異変に気づいた段階で点検・整備を受けることで、費用と時間の負担を最小限に抑えられます。
また、買取査定時にエアコンの不具合があると、減額対象になることが多いので、売却前にも一度確認しておくと安心です。
まとめ
エアコンの不調は夏のカーライフにとって深刻な問題です。特に中古車の場合、経年による劣化が進んでいる可能性も高いため、日頃からのチェックと早めの対応が大切です。
- エアコンの冷え・ニオイ・音など、違和感があれば早めに点検
- 購入後すぐにエアコンの使用確認を
- 定期的なフィルター交換・除菌処理も効果的
- 売却前にもエアコンの状態確認を忘れずに
エアコンのことでお困りの際は、当店までお気軽にご相談ください。査定時のチェックや整備のご案内も可能です。