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ブラックリストに載らない?延滞でもセーフなケースとは

支払うべきものを支払わない、または遅れて支払うなどの延滞はマイナス面であることに間違いはないが、いかなる条件でも必ずブラックリストに載ってしまうというわけではない。

ブラックリストは実際に存在するものではなく、「延滞情報が信用情報機関に登録されること」だ。そのため、審査において信用情報機関を利用していなければ、情報が共有されることもない。

延滞した内容によってはブラックリストに載らないケースもあるので、ぜひ知っておこう。

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【ブラックリストに載らないケース1】過払い金の返還請求

債務整理のひとつであり、かつてはブラックリストに載る事項だった過払い金請求だが、2010年4月20日以降は請求してもブラックリストには載らないので安心してほしい。これは過払い金請求は延滞ではなく、本来は支払う必要がなかったお金を払い過ぎたときに返還してもらう請求だからである。

ただし、たとえばA社に過払い金請求をすると、それ以降はA社から借り入れができない場合がある。これは「社内ブラック」と呼ばれるもので、過払い金請求をした信販会社や消費者金融からは、新たに借り入れができないことをいう。
あくまでも過払い金請求をした対象の社内でのブラックリストに載るということなので、ほかで借り入れができないわけではない。

【ブラックリストに載らないケース2】税金や公共料金などの延滞

自動車税などの税金や、自動車保険などの保険料、電気・水道・ガスなどの公共料金などの支払いは信用情報機関とは関係がないため、延滞してもブラックリストには載らない。

しかし延滞が一定期間続けば、電気などのライフラインの延滞であれば止められてしまう。税金などの延滞では口座凍結や給料など資産の差し押さえにもつながるので、ブラックリストに載らないからといって油断してはいけない。

また、公共料金などはクレジット決済にしている人も少なくないだろう。この場合延滞することはカードの支払いに対する延滞にもなるので、ライフラインを止められるだけでなく、ブラックリストに載ってしまうので気をつけよう。

【ブラックリストに載らないケース3】家賃の支払いを延滞

住んでいる家が賃貸物件の場合だが、家賃の支払いが遅れた場合、ブラックリストには載らない。ただし契約時に保証会社を利用している場合は、信用情報機関には載らないものの、保証会社のブラックリストに載る可能性がある。賃貸物件を新たに契約しようと思っても、審査に通らず契約ができなくなってしまうので要注意だ。

家賃をクレジット決済にしている場合は、公共料金などの延滞と同様に、信用情報機関のブラックリストに載る。

【ブラックリストに載らないケース4】家族や配偶者がブラックリスト

配偶者や子供、親などの家族の誰かがブラックリストに載ったからといって、同じようにブラックリストに載ってしまうわけではない。ブラックリストはあくまでも、延滞した本人に対する金融事故情報だからだ。そのため自分がブラックリストに載った場合でも、家族はブラックリストに載ることはない。

【ブラックリストに載らないケース5】頻度の少ない延滞

前回の記事「債務整理や奨学金・スマホ代の延滞だけじゃない!ブラックリストに載る条件」(#7のリンクを貼る)でも紹介しているが、1度の延滞で即ブラックリストに載ってしまうわけではない。

万が一延滞してしまっても、そのあとすぐに支払いをすればOK。ただし年に数回など、延滞を繰り返してしまうと、ブラックリストに載ってしまうこともある。

このように、たとえ信用情報機関のブラックリストに載らなくとも、延滞すれば信販会社や保証会社独自のブラックリストに載るケースがある。ブラックリストに載ることは自分の信用をなくすことでもあるので、延滞しないように計画的な借り入れを心がけよう。