カーマッチマガジン
ちょっとした気遣いが大きな差に!燃費が良くなる走り方を解説
2022/01/21
毎日車を使っている方にとって燃費は気になることのひとつでしょう。車の維持費にも関わってくることなので、できるだけ節約したいですよね。
まず参考にするのがカタログに記載されている燃費だと思いますが、カタログに記載されている燃費はあくまでも目安となっており、カタログに記載されている数値よりも、実際の燃費は低くなります。
カタログ燃費よりも実際の燃費が低くなる理由としては、さまざまな要因があります。普段の運転において、道路状況や寒暖差などの使用環境で約2割、空調やライトなどの電装品で約3割と、クルマの使い方次第で約5割が燃費に影響しているといいます。
そこで今回は、燃費を良くするためのコツをいくつか紹介していこうと思います。自分の車の燃費が悪いと悩んでいる方は、今回ご紹介するコツをぜひ実践してみてください。
アクセルをゆっくりと踏み込み過ぎない
発進時にはアクセルを大きく踏み込まないようにすることで燃費を節約することができるというのはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ゆっくりと踏み込み過ぎないようにすることも重要です。
ゆっくりアクセルを踏みゆっくりとしたスタートを切ることができれば、燃費が節約できるというわけではありません。結果的に目的地までへの走行時間が大幅に長くなってしまいます。それが原因でとなって信号で停車する回数が増えることなどがあれば、かえって燃費が悪くなってしまうこともあります。
停止時にエンジンブレーキを使用する
エンジンブレーキとは、エンジンの抵抗を利用したブレーキのことです。
クルマは、走るための動力をエンジンからタイヤに伝達していますが、アクセルペダルから足を離すと、タイヤの回転力を使ってエンジンを動かしている状態になり、その現象がエンジンブレーキとなり減速します。
燃費を良くするには、早めにアクセルペダルから離してエンジンブレーキを使用することが大切です。
また、前走車との車間距離が近くなり、急ブレーキをかけてすぐにアクセルで加速という運転は、燃費に影響があります。一定速度で走行し、急ブレーキ・急加速をしない運転が燃費向上につながります。
ガソリンを補給する量と時間帯
ガソリンを補給するときにも一工夫することで燃費は変わってきます。
というのは、ガソリンを多く積んだ車と少なく積んだ車では、同じ距離を走るときのエネルギー消費が大きく違ってくるからです。具体的には、ガソリンを満タンにしないほうが少ないエネルギーで走行することができます。燃費を節約したいのならガソリンを少なく補給し、小まめに給油してみてください。
また、ガソリンを入れる時間帯も夜の帰宅時間に入れるより、朝の出勤時に入れたほうが燃費が良くなります。これはガソリンというものの性質が関わっているのですが、ガソリンは温度が上がると体積が大きくなるという性質を持っていますので、気温の低い朝方に体積の小さいガソリンを入れたほうが燃費は向上するといわれています。
カーナビでの抜け道は注意が必要
急いでいるときなどにカーナビなどで抜け道を検索する方は多いと思いますが、実はその行動が燃費を悪くしている原因になっている場合があります。
カーナビで表示される抜け道には距離が伸びてしまうケースがあり、抜け道を利用するよりも予定通りの最短コースを走ったほうが、結果として走行距離も車を稼働させる時間も短くすることができることも。
もちろん燃費よりも時間を優先すべき時などもあると思いますので、カーナビで抜け道を探す際は、状況に合わせて適切な道を選んでください。
タイヤの空気圧チェック
タイヤの空気圧点検などを無料で行っているガソリンスタンドもあるのですが、面倒だからという理由で空気圧点検をする人は意外と少ないのではないでしょうか。
実際のところ、タイヤの空気圧も燃費を改善する上では見過ごせないポイントです。具体的には、タイヤの空気圧が低い状態で走行し続けると、タイヤの変形が大きくなり、転がり抵抗が増えることで燃費が悪くなるといわれています。
そのためタイヤの空気圧は基準値よりも少し高めに入れておくのがオススメです。ガソリンスタンドの人に頼めばすぐに入れてくれるので、そこまで大きな手間もかかりません。
クルマの使い方によって、燃費は良くも悪くも変化します。日頃のメンテナンスや運転の仕方を工夫するだけで、カタログ燃費に近づけることが可能です。燃費が気になる人はぜひ試してみてください。