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弁護士に相談中でもOK?車購入前にできること
2025/07/09
はじめに
車の購入は楽しみな反面、大きな支出を伴うライフイベント。特に、自己破産や任意整理などの債務整理手続き中でも、車を買いたいと思う方は多いでしょう。そこで今回は詳しく解説します。
1.自己破産・任意整理中でも車の購入は可能?
任意整理の場合
任意整理中でも、生活に必要な範囲であれば新規のローン契約ができる可能性があります。債権者との間で和解案が整えば、返済計画に支障がなければ車ローンも検討できます。ただし、任意整理を申し込んでいる業者への新規ローンは難しいため、新たに取引のない業者からの申請がカギです。
自己破産の場合
自己破産手続き中は「信用情報に事故情報が登録」されるため、原則ローン審査は不可です。また、免責許可が下りるまで支払義務がなくなるため、ローンの返済能力に疑問があると判断されやすいです。そのため、破産手続き完了後、一定期間待つ必要があります。
2.車購入前にしておきたい準備
① 弁護士・司法書士へ相談
まず「任意整理・自己破産の担当者」と相談し、車購入の可否や影響を確認しましょう。車の用途(通勤・通学・仕事など)や金額によっては、債務整理計画に組み込むケースもあります。
② 信用情報の確認
CICやJICC、全国銀行個人信用情報センターで自身の信用情報を取り寄せ、異動情報の有無を確認しましょう。任意整理や自己破産記録の登録状況によって、審査通過の可能性が変わります。
③ 頭金を貯める
頭金を多めに用意すれば、ローン金額を抑えやすく、審査に通りやすくなる傾向があります。また、月々の支払い負担を軽くでき、家計にも安心です。
④ 車の購入方法を検討
- 現金一括払い:もっともローン審査の影響を受けにくいため、自己破産後や任意整理中でも有力な選択肢です。
- クレジットカード分割払い:ローン審査より通りやすい場合がありますが、高金利やカード会社の信用審査次第。
- リース・レンタル(サブスクリプション):審査がやや緩く、短期間で自由に乗り換えられるメリットあり。ただし購入扱いではないので、将来の所有を目指すなら不向きです。
3.債務整理中に気をつけるべきポイント
● 審査基準は厳しめ
任意整理中であっても、債務の軽減措置があるため、金融機関は返済能力を慎重に見ます。過去の支払い遅延や債務整理履歴があると、審査落ちリスクが高まります。
● 担保や保証があるか
保証人なし・担保なしでのローンだと、弁護士債務者として敬遠されやすいです。保証人を立てる、もしくは親族との連帯保証を検討する選択もあります。
● 生活費とのバランス
車両価格や保険、ガソリン代、維持費など全年間のコストを試算し、「生活に余裕があるか」を確認してください。支払い負担が大きすぎると、債務整理後の生活再建に影響が出ることも。
4.任意整理中に車を買うコツ
- 期間延長型の任意整理:返済期間を長めに設定し、月額返済を抑えます。
- 弁護士に購入許可を取り込む:あらかじめ相談して計画に組み込むことで、購入時に安心感が得られます。
- ディーラー系ローン経由:クレジット会社より審査のハードルが低く、「中古車ローン」として通りやすい場合があります。
5.自己破産後に車を購入するステップ
- 免責許可が確定するまで待つ:裁判所から免責決定を受けた後、新規ローン申請が可能です。
- 信用情報が回復するのを待つ:任意整理や自己破産の信用情報は5〜7年で抹消されます。
- 審査期間を承知の上で進める:銀行ローン等を希望する場合、抹消後に申請すれば審査通過の可能性が高まります。
- 賢く現金購入を検討:分割ではなく現金購入すれば、審査や信用の問題を回避できます。
6.シミュレーション例
- 任意整理中:債務残高 50万円、月々返済額 2万円 → 頭金 40万円+ローン10万円なら審査通る可能性あり(通勤用・中古車)
- 自己破産後3年経過:信用情報抹消済、ローン審査OK → 総額150万円の新車ローン審査通過の期待が高い
- 現金買いのケース:自己破産直後に200万円の中古車を現金支払い、審査不要で所有可
まとめ:車購入前にすべきこと
ステップ | 内容 |
---|---|
① | 弁護士に事前相談 |
② | 信用情報の照会 |
③ | 頭金の用意 |
④ | 購入方法を比較検討 |
⑤ | 免責許可や信用情報の状況を確認 |
自己破産・任意整理中でも、戦略的に準備すれば車の購入は可能です。主治弁護士への相談はもちろん、必要な体制を整え、生活再建に役立つ安心の愛車選びを目指しましょう。
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