カーマッチマガジン
【5月に多い車のトラブルとその理由】
2025/05/03
GWや梅雨を迎えるにあたり、車のトラブルの注意が必要です。GWなどは移動距離も増える時期なので快適なドライブをするためにも下記のことなど気にかけてみてください。
1. エアコンの不具合(冷えない、におう)
原因:冬の間に使用されなかったエアコンは、内部にホコリやカビがたまりやすく、5月に冷房を初めて作動させることで不具合が明らかになります。エアコンガス不足やフィルターの汚れも原因に。
予防策:
- エアコンの作動確認を早めに行う
- エアコンフィルターの定期交換(年1回目安)
- においが気になる場合はエバポレーター洗浄も検討
2. ワイパーの拭きムラ・異音
原因:春の花粉や黄砂の影響でゴムが劣化し、5月中旬以降の雨天時に「拭き取れない」「ビビる」といった症状が目立ちます。特に梅雨前にはトラブルが急増。
予防策:
- 拭きムラや音の有無を早めにチェック
- ゴムのひび割れや変形がある場合は交換
- 水を使った動作確認を行うのが理想
3. バッテリー上がり
原因:冬の電力消費、春先の短距離走行が続いたことで充電不足になりやすく、5月の出先や旅行中に突然バッテリーが上がるケースが増えます。気温の上昇も劣化を加速させます。
予防策:
- 使用3年以上のバッテリーは定期点検
- 電圧チェック(12.4V以下は要注意)
- 急に遠出をする前にバッテリー状態を確認
4. タイヤトラブル(摩耗・空気圧不足)
原因:春先に夏用タイヤへ交換したものの、空気圧チェックを怠っている車が多く、5月中の長距離運転で偏摩耗やバーストの危険性が増します。
予防策:
- 月に1回の空気圧チェック
- 目視で異物混入、側面ひび割れを確認
- 溝の深さが1.6mm以下なら即交換を
5. オーバーヒート(稀だが注意)
原因:気温の上昇に対し、冷却水(LLC)の量不足やラジエーターの劣化があると、特に渋滞時などにオーバーヒートを起こすことがあります。5月はゴールデンウィークでの渋滞が要因になることも。
予防策:
- 冷却水の量・色・においを点検
- リザーバータンクの液面確認
- ファンベルトや電動ファンの作動点検
【まとめ】
5月は一見トラブルの少ない月に思われがちですが、実際には季節の変わり目による環境変化、冬の疲労蓄積、GW後の点検不足などが重なり、さまざまな不具合が起きやすい時期です。
「いつかやろう」の先延ばしが、大きな修理費用や安全リスクにつながる可能性があります。
気づいた時が点検のチャンスです。