カーマッチマガジン
自己破産と債務整理、それぞれの特有のデメリットとは?~中古車購入前に知っておきたいポイント~
2025/04/30
中古車を購入されるお客様の中には、過去に自己破産や債務整理を経験された方も少なくありません。経済的な事情から再スタートを切るために取られるこれらの法的手段ですが、当然ながら一定のデメリットも存在します。今回は「自己破産」と「債務整理」それぞれに特有のデメリットについて、わかりやすくご説明いたします。
自己破産の特有のデメリット
自己破産は、裁判所を通じてすべての借金の支払い義務を免除してもらう制度です。もっとも強力な救済措置である反面、その代償として以下のような特有のデメリットがあります。
1. 資産の処分義務
一定額以上の資産(自動車、不動産、貯金など)を持っている場合は、それらを換価(売却)して債権者へ配当する必要があります。車を所有していても、生活に不可欠と認められない限り、手放すことになる可能性が高いです。中古車を所有していた場合でも、価値があると判断されれば処分の対象となります。
2. 官報掲載・一部職業制限
自己破産をすると氏名・住所が「官報」という政府の発行物に掲載されます。一般の方が目にする機会は少ないですが、一定期間、情報が公開されることに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。また、破産手続き中は「弁護士」「税理士」「保険外交員」など一部の職業に就けないという制限もあります。
3. 信用情報への影響(ブラックリスト)
破産手続き開始決定から約5~10年、信用情報機関に「事故情報」として登録されます。この間は、クレジットカードの作成やローン契約(自動車ローン含む)が極めて困難になります。特に、分割払いでの中古車購入を検討されている方にとっては、大きなハードルとなります。
債務整理(任意整理)の特有のデメリット
債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3種類がありますが、ここでは比較的多く利用される「任意整理」について、その特有のデメリットをご紹介します。
1. 整理できる債務に限りがある
任意整理は、裁判所を通さずに、債権者との直接交渉によって返済額の減額や返済期間の延長を目指す手続きです。そのため、整理できるのは原則として「消費者金融」や「クレジット会社」など民間の債権に限られます。住宅ローンや自動車ローンは交渉が難しく、整理の対象外となるケースが多いため、これらの返済に苦しんでいる場合は根本的な解決にならないこともあります。
2. 完済まで返済義務が続く
任意整理では自己破産のように借金が帳消しになるわけではありません。利息のカットや元本の一部減額は可能ですが、基本的には「3年~5年」での分割返済が前提です。その間の収支管理は非常に重要で、万一、返済が滞れば再び信用問題となる可能性があります。
3. 信用情報への影響は同様に大きい
自己破産ほどではありませんが、任意整理を行った場合も信用情報には5年間ほど事故情報が記録されます。クレジットカードの新規発行や各種ローンの審査に影響する点は、自己破産と同様です。中古車をローンで購入したいとお考えの方にとっては、やはり注意が必要です。
自己破産と債務整理、どちらが適しているかは状況次第
これらの法的手続きには、それぞれ一長一短があります。自己破産は一度リセットができるという大きなメリットがありますが、資産の処分や社会的制限も避けられません。一方、任意整理は柔軟性がある分、返済義務は残るという継続的な負担があります。
どちらの方法も、将来的に中古車を購入したい、またはローンを組みたいと考えている方にとっては、その後の生活設計に影響を与えるものです。
ご相談はお気軽に当店まで
カーマッチでは、過去に自己破産や債務整理を経験されたお客様にも、多くの中古車をご紹介してきました。信販会社との提携ローンや自社ローンのご相談も可能ですので、「ローンはもう無理だ」と諦めずに、ぜひ一度ご相談ください。
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