自動車を所有する際、法律で義務づけられているのが「自賠責保険」。しかし、それだけでは不十分なのが現状です。任意保険は、事故やトラブルに備えるためにとても重要となってくる保障です。このブログでは、任意保険の重要性についてご紹介します。

自賠責保険と任意保険の違いとは

まず、同じ保険といっても自賠責保険と任意保険では内容が大きく異なります。自賠責保険は、交通事故により他人に怪我を負わせたときに、最低限の賠償金を支払うための保険です。しかし、補償額には限度があり、被害者が重傷であったり死亡してしまった場合には、賠償額が足りなくなることがあります。一方、任意保険では万が一の事故に備え、損害賠償責任や自分の怪我、車両の修理費用などを補償する保険です。自賠責保険で補いきれない部分も補えるため、非常に重要な役割をになっています。

任意保険の主な補償内容とは

任意保険には、さまざまな補償内容がありますが、代表的な補償内容は「対人賠償保険」「対物賠償保険」「人身傷害保険」「車両保険」「無保険車傷害保険」の5つとなっております。

・対人賠償保険

事故で他人に怪我をさせてしまった場合、治療費・慰謝料などの賠償を負担する保険。自賠責保険でカバーできる範囲を超えた賠償金額が発生した場合に任意保険が保証します。

・対物賠償保険

事故で他人の物を壊してしまった場合の補償。他人の車や建物に損害を与えた場合に、その修理費をカバーします。

・人身傷害保険

自分や同乗者が事故で怪我をした場合に、治療費や休業補償などを払う保険。自分の過失が原因であっても補償を受けられるため、事故後の生活に役経ちます。

・車両保険

自分の車が事故で損傷した場合の修理費用を補償する保険。新車購入時や高価な車両の場合には特に有効です。自己負担額があることもありますが、事故時の経済的負担を軽減できる。

・無保険車傷害保険

相手が無保険車だった場合や逃走した場合にも自分の怪我に対して補償を受けることができます。

万が一のリスクに備えることが大切

自動車事故は予測できないものであり、どんなに慎重に運転していても他人の不注意や天候などで事故に巻き込まれる可能性は十分にあります。こういった様々なリスクを考えると”任意”という名前ではありますが、任意保険への加入は必須といえます。「自分は事故を起こしたことがないから入る必要がない」そう言う人をよくお見掛けしますが、販売店からの話を聞いてご自身でもしっかりと調べたうえ、本当に不必要なのか考えてみてください。自賠責保険に加入していたのに補いきれない、自分は悪くないのに事故を起こした、そういったことが起こった時のためにも任意保険には加入しておきましょう。