生活が安定した“その先”に、 やっていい成長・やってはいけない成長
2025/12/29
― 自己破産・債務整理後に、人生を前に進める正しい順番 ―
生活が安定し、
仕事が続き、
支払いが回り始める。
ここまで来た人は、
本当によく頑張っています。
そして多くの方が、
次にこう考え始めます。
「そろそろ、前に進んでもいいのでは?」
この問い自体は、とても健全です。
ただし、成長には“やっていい順番”があります。
成長を急ぐと、再スタートは壊れる
再スタート後、
もう一度つまずいてしまう人の多くは、
「成長の方向」を間違えています。
- 早く収入を増やそうとする
- 生活水準を一気に上げる
- 車や住まいを背伸びして変える
- 信用を取り戻した証明が欲しくなる
これらは一見、
前向きな成長に見えます。
でも実際には、
安定を削る行為になることが多い。
やっていい成長①「安定を強くする」
最初にやっていい成長は、
**今の安定を“より強くすること”**です。
- 同じ生活をもう少し長く続ける
- 余白を少し増やす
- 支払いをさらに軽くする
- 仕事の安定度を上げる
これは派手ではありません。
でも、再転落を防ぐ最強の成長です。
やっていい成長②「選択肢を増やす」
次にやっていいのは、
“使わない選択肢”を増やすことです。
- 貯金が少し増える
- 無理な残業をしなくても回る
- 車を変えなくても困らない
- 仕事を辞めずに済む余裕がある
選択肢がある人ほど、
人生は安定します。
やってはいけない成長①「固定費を上げる」
成長を感じ始めた時、
一番やりたくなるのがこれです。
- 家賃を上げる
- 車を背伸びして買い替える
- 毎月の支払いを増やす
固定費は、
**成長ではなく“足かせ”**になることが多い。
上げるのは簡単、
下げるのはとても大変です。
やってはいけない成長②「証明のための選択」
- もう大丈夫だと示したい
- 周りに認められたい
- 過去を取り戻したい
こうした気持ちからの選択は、
人生を前に進めるどころか、
また重くします。
成長は、
誰かに見せるものではありません。
車の成長は「最後」でいい
生活が安定すると、
車を変えたくなる人は多いです。
でも、車は
成長のご褒美であって、成長の手段ではありません。
- 今の車で仕事が回っている
- 支払いが軽い
- 生活に支障がない
なら、
変えない選択が正解な時期です。
成長とは「早く進むこと」ではない
最後に、
一番大切なことをお伝えします。
成長とは、
早く進むことではありません。
**「戻らずに進めること」**です。
安定を壊さず、
生活を守りながら、
少しずつ前に進む。
それが、
再スタート後の
正しい成長の形です。
再スタートの、その先へ
ここまで来たあなたは、
もう立て直しの途中ではありません。
人生を前に進める段階に入っています。
焦らない。
比べない。
背伸びしない。
そのままで、
人生はちゃんと前に進みます。

