初めて車にエアコン(クーラー)を付けたメーカーと年代は?
2025/12/21
ふと興味が沸いて調べてみました('ω')
今では当たり前のように付いている車のエアコン(クーラー)
真夏でも快適に運転できるのは、この装備のおかげと言っても過言ではありません。
でもふと疑問に思いませんか?
「そもそも、車に初めてエアコンを付けたのはいつ?どこのメーカー?」
中古車販売の仕事で、エアコンが無い時代の車や、効きの弱い昔の車に触れることもあり、気になったので調べてみました♬
世界で初めて車にエアコン(クーラー)を搭載したメーカーと年代
結論から言うと――
世界で初めて市販車にエアコン(クーラー)を搭載したメーカーは
⇒ アメリカの「パッカード(Packard)」というメーカー1939年に搭載
当時は「カーエアコン」ではなく、Weather Conditioner(ウェザー・コンディショナー)という名前でオプション設定されていました。
1939年のカーエアコンはどんなものだった?
- 装置がとにかく巨大
- 温度調整はほぼできない
- ONかOFFのみ
- 価格は超高額(完全に富裕層向け)
正直、「快適装備」というより最先端の実験的装備に近い存在でした。
それでも“車の中を冷やす”という発想が形になったという意味では、歴史的な一歩です。
実はヒーター(暖房)の方がずっと先輩
ここ、意外と知られていないポイントです。
車のヒーター(暖房)はエアコンよりずっと前から存在しています。
- 1920年代〜1930年代
- エンジンの熱(冷却水)を利用する仕組み
- 比較的シンプルで実用的
寒さ対策の方が技術的に簡単だったため、暖房 → 冷房(エアコン)という順番で進化しました。
なぜ最初にエアコンを搭載したのはアメリカ車だったのか?
これも納得の理由があります。
- 夏の暑さが厳しい地域が多い
- 長距離移動が多い
- 車の快適性=価値、という文化
- 高級車ブランドが技術挑戦しやすかった
特にパッカードは、当時のアメリカを代表する高級車メーカー。
「まずは高級車から」という流れは、今の装備進化と同じですね。
日本車にエアコンが普及するのはもう少し後
ちなみに、日本車にエアコンが本格的に普及するのは1960年代後半〜1970年代。
しかも最初は
- 高級車のみ
- 一部のグレードのみ
- オプション設定
という扱いでした。
軽自動車や大衆車にまでエアコンが当たり前に付くようになるのは、もっと後の話です。
今では軽自動車でも標準装備に
こうして見ると車のエアコンは
- 高級装備 ⇒ オプション後付け ⇒ 標準装備
という進化をたどってきました。
中古車を見ていても、年代が少し違うだけで「エアコンの効き」「性能」「操作性」にかなり差を感じます。
まとめ|車のエアコンは1939年から始まった
-
車に初めてエアコン(クーラー)を搭載したのは
⇒1939年・アメリカのパッカード - 最初は超高級&実験的な装備
- ヒーター(暖房)の方が歴史は古い
- 今では当たり前の快適装備に進化
こうした歴史を知ると、普段何気なく使っている装備にもちょっと愛着が湧いてきますね♬

