【淡路島移住】車がないと生活できない?公共交通機関の現状
2025/12/15
【淡路島移住】車がないと生活できない?公共交通機関の現状

淡路島で暮らすうえで「車は生活の必需品」と言われるのには明確な理由があります。島民の多くが実感しているのは、公共交通機関だけでは生活導線をすべてカバーすることが難しいという現実です。
移住を検討している方にとって、バスの本数はどれくらいなのか、路線はどこまでつながっているのか、徒歩圏内で生活が完結するのかといった疑問は必ず出てくるポイントかと思われます。
カーマッチ淡路島本店の店長、太田です。この記事では、淡路島の公共交通機関の実際の便利さと不便さをできる限り分かりやすくお伝えして、車がある暮らしとない暮らしでどれほど生活が変わるのかを、具体的にイメージできるように解説します。
鉄道がない淡路島|移動の主役は自家用車
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淡路島の交通事情を語るうえで、まず押さえておきたいのは「島内には鉄道が一本も走っていない」という事実です。本州との行き来は高速バスや車で可能ですが、島内の移動は基本的に自家用車が主役となります。
鉄道がない理由として、地形が細長く中央部が山間地であること、住宅密度が都市部ほど高くなく鉄道敷設が現実的ではなかったこと、歴史的にもバス交通が主となりそのまま今日まで続いてきたこと、などといった背景があります。
このため通勤も通学も買い物も通院も、すべてにおいて「徒歩+電車」という一般的な都市構造がそもそも存在しません。移住を考える方にとって、ここが最初の想定外のポイントとして挙がることが多いです。
バス路線図と運行本数の現状

淡路島には洲本、淡路市、南あわじ市を結ぶバス路線がいくつかあります。幹線道路沿いや主要施設を通る便は比較的利用しやすいものの、都市部のように「10分に1本」という頻度ではありません。
住宅地や山側は本数がかなり少なく、1日に数本しか走らない路線もあります。朝夕の通学時間に集中していて、昼間はほとんどバスが来ない地域も存在します。
移住者の方が最初に驚くのは、交通機関を使える時間帯が限られているという点です。たとえば仕事の帰りが少し遅くなるとバスがないため、徒歩で帰るには距離があり、タクシーも捕まりにくいというケースが発生します。
またバス停は点在しており、徒歩移動が長くなりがちです。路線図を見ると一見つながっているようでも、実際には家からバス停まで徒歩20〜30分という場所も少なくありません。このため「バスだけで生活を完結させる」ハードルはかなり高いと感じる方が多いです。
コミュニティバスのカバー範囲と限界
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淡路市、洲本市、南あわじ市では地域ごとにコミュニティバスも運行しています。地域に密着しているため住宅街の奥まで走るルートもあり、「普段づかいで助かる」という声もあります。
メリットとしては、自宅近くを通る路線が多いこと、高齢者の買い物や通院に使いやすいこと、運賃が比較的安いことが挙げられます。
しかしながら、運行時間が短く早朝や夜間はほぼ走らないこと、乗り継ぎが難しく接続待ちがほぼないこと、島全体の移動には向かず市境をまたぐ移動が大変、というデメリットもあるため、頼るには限界があります。
たとえば洲本市から淡路市の職場へ通う場合、コミュニティバスだけで移動しようとすると非常に時間がかかってしまうなど、現実的な生活スケジュールとしては成立しにくい状況です。
移住者の方にとって「公共交通で暮らせるエリア」と「車がないと難しいエリア」がはっきり分かれると知っておくことが大切です。
車がないと困りやすい具体的な場面

では実際に淡路島で車がないとどんな不便が生じるのでしょうか。移住者目線で、よくあるリアルな困りごとを整理します。
まず雨の日の通園や通学です。 保育園や学校までの距離が徒歩では厳しく、バスも時間帯が合わないケースが多いです。朝の送りが遅れたり、雨具の準備が大変だったり、子どもが濡れたまま登園してしまったりと、毎日が小さなストレスの連続になりがちです。
次に買い物の距離がとにかく長いことです。 淡路島では徒歩5分でスーパーに行けるという環境は限られています。大多数の地域ではスーパーまで片道10〜20分の車移動が必要となるため、荷物が多い日などは車なしでは非常に不便です。さらにバス停が店舗前にないケースも多いです。買い物頻度が高い家庭ほど、車の必要性が高まります。
夜間や休日の移動がほぼ不可能なことも問題です。 淡路島のバスは夜20〜21時以降はほとんど運行していません。夜間の急な用事、残業後の帰宅、休日の家族サービス。こうした生活シーンをバスだけで行うのは現実的ではありません。
医療機関へのアクセスも重要です。 淡路島内の病院は街ごとに分散しており、徒歩圏内で済むケースは少数です。特に通院回数が多い方、子どもの急な発熱、高齢の家族の送り迎えなどの状況が発生する事を考慮すると、車があるかどうかで生活の安心が大きく変わると言えるでしょう。
移住後のカーライフをイメージするポイント
淡路島での暮らしが車中心になるという前提で、移住者の方には次のポイントをお伝えしています。
まず生活圏の広さと走行距離を想定することです。 淡路島は細長い地形で、南北端まで車で1時間以上かかります。そのため日常的に走行距離は多くなりがちです。
通勤ルートは片道20〜30分が一般的で、買い物ルート、子どもの送迎ルートも考慮する必要があります。1週間あたりどれくらい走るのかをイメージすることで、必要な車種、燃費、維持費が見えてきます。
次にライフスタイルに合う車種を考えることです。 淡路島の移住者に多い傾向として、軽自動車(小回りが利いて維持費が安い)、コンパクトカー(通勤と送迎の両方に便利)、ミニバン(ファミリー向け)などが人気です。
坂道が多い地域や細道が続く住宅地に住む場合、小回りと燃費が特に重要となります。
そして住む場所と車の必要性はセットで考えることです。 淡路島は同じ市内でも「車なしでも暮らしやすいエリア」と「車必須のエリア」にはっきり分かれます。
住まい探しの段階で、最寄りスーパーまでの距離、職場までの所要時間、バス停の位置と本数を必ずチェックしましょう。ここを明確にしておくと、移住後のギャップを最小限にできます。
実際の移住者の声から見る車の必要性

ここで実際に淡路島に移住された方々の声をいくつかご紹介します。
「都会から移住してきて最初はバスで何とかなると思っていましたが、1ヶ月で車を買いました。バスの時間を気にしながらの生活は想像以上にストレスでした」という30代のご夫婦。
「子どもの保育園の送迎、買い物、病院。すべてに車が必要で、むしろ2台目も検討しています」という40代のファミリー。
「高齢の親を連れて移住しましたが、通院のたびにタクシーを呼ぶのは現実的ではありませんでした。車があって本当に良かったです」という50代の方。
こういった声を聞くと、車の必要性がより具体的にイメージできるのではないでしょうか。
車がある生活とない生活の比較
車がある生活では、通勤は自由な時間に出発できて、雨の日も快適に移動できます。買い物は週末にまとめ買いが可能で、重い荷物も問題なし。子どもの送迎は時間を気にせず対応できて、急な発熱にも即座に対応できます。休日の外出は家族の予定に合わせて自由に計画でき、島内観光や本州への買い物も気軽に行けます。
一方、車がない生活では、通勤はバスの時刻表に縛られて、雨の日は移動が大変です。買い物は頻繁に行く必要があり、荷物の量が制限されます。子どもの送迎は時間調整が難しく、急な対応ができないことも多々あります。休日の外出はバスの運行時間内に限られて、行動範囲が狭くなります。
この違いは、日々の生活の質に大きく影響します。
まとめ

淡路島での暮らしは、どうしても車が暮らしの軸になります。公共交通機関はある程度のカバー力はありますが、本数、運行時間、路線範囲に限界があるため、日常生活をすべて任せるのは難しい現状があります。
逆に言えば車が1台あるだけで、買い物も通勤も送迎も通院も、生活導線が一気に広がり、ストレスの少ない移住生活がスタートできます。
移住を検討されている方は、ぜひ「車のある生活」を前提に暮らしをイメージしてみてください。
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