**【新型プレリュードが早速USS-トオークションに出品】
2025/12/10
新型プレリュード、発売直後にUSS出品。
それって、本当に“車の幸せ”なのだろうか。**
先日、業者オークションを覗いていたら、思わず目を疑う一台がありました。
なんと——発売されたばかりの新型ホンダ・プレリュード が、USSに出品されていたのです。
白いボディに黒いホイール。
公式発表で見たあのスタイルそのままの姿が、静かに撮影ラインに置かれていました。
「あぁ、もう出てきちゃうのか……」
正直、胸の奥が少しだけギュッとする瞬間でした。
■ “儲け目的” だけで買われてしまう現実
もちろん、現実としては理解できます。
話題の新型車、台数も少ない、注目度が高い——
こういう条件が揃えば、市場には必ず“利益目的”の動きは起きる。
でもね、心のどこかで思ってしまうんです。
「この車……誰かに乗ってほしかっただろうな」って。
新型プレリュードは、ホンダが24年ぶりに復活させたスペシャリティクーペ。
きっと開発者も、デザイナーも、現場の作り手だって、
“ハンドルを握った瞬間に感動してもらいたい”
“ホンダの走りを未来に残したい”
そんな想いで作ったはずなんです。
それが、走ることもなく、誰の心を震わせることもなく、
発売直後に転売のために流れていく——
正直、少し切なくなりました。
■ 車は“モノ”じゃない。
中古車屋として日々車と向き合っていると、強く思います。
車は、ただの金額じゃない。
車は、誰かの人生に寄り添う存在だ。
家族との思い出を作る時間。
ひとりで夜に走る癒しの時間。
大切な人を乗せる瞬間。
新しい景色を迎えに行くワクワク。
一台の車が連れていってくれる“幸せの数”は、値段では測れないんですよね。
だから、せっかく魂を込めて作られた車が
「利益だけ抜かれて、走らずに市場を転がる」
そんな姿を見ると、つい胸が痛むんです。
■ もちろん中古車市場の動きも大事。
しかし、忘れたくないことがある。
私たちは、
お客様が“乗って幸せになれる車”を届ける仕事
をしているということ。
車をただ仕入れて売るだけではない。
車の想い、お客様の想い、その真ん中にいるのが中古車屋です。
だからこそ、今回の新型プレリュードがUSSに出ていた瞬間、
私はあらためて思いました。
「車は乗ってこそ価値が生まれる。
動いてこそ、命が宿る。」
■ プレリュードよ、どうか幸せなオーナーの元へ。
今回USSで見た一台が、このあとどんな人の元へ届くのか。
願わくば、その人が心から車を愛する人であってほしい。
走りを楽しみ、デザインを味わい、
ホンダの熱い魂を感じながら、
“この車でしか見られない景色” を見てほしい。
車は、誰かに乗られてこそ完成する。
私はその気持ちを、これからも大切にしていきます。
■ 最後に
プレリュードの復活は、中古車業界にとっても大きな出来事。
でも、その裏で見える光と影にも向き合いながら、
これからも“一台一台を大切に扱う”お店であり続けたい。
そして何より——
車が、乗る人の人生を少しでも豊かにしてくれますように。

