タイヤチェーンどれがイイ?
2025/12/10
「金属製」「樹脂製」「布製」の違いとメリット・デメリットを解説!
冬の雪道・凍結路を安全に走るために欠かせないのが「タイヤチェーン」。
スタッドレスタイヤを履いていても、急な大雪や深雪、急勾配では走行が困難になる場合があります。
そんな時、強い味方となるのがタイヤチェーンです。
さらに、2018年12月からは「チェーン規制」が施行され、
大雪時には特定区間でスタッドレスだけでは通行不可、チェーン装着が必須となるケースもあります。
今回は、代表的な3種類のタイヤチェーンについて、
特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
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タイヤチェーンの役割とは?
チェーンはタイヤの外側に装着し、
チェーンの凹凸が雪や氷に食い込むことで、グリップ力を大きく向上させます。
特に以下のような場面で効果を発揮します。
• 圧雪路・アイスバーン
• 急坂や下り坂
• 豪雪地帯での走行
• スタック(立ち往生)防止
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主流の3タイプを比較!
■ 金属製チェーン
特徴
• 鋼鉄製の鎖をタイヤに巻き付ける昔ながらのタイプ
メリット
• 雪・氷への食い込みが強く、最も高いグリップ力
• 価格が安め
• 耐久性が高い
デメリット
• 装着に手間がかかる
• 走行中の振動・騒音が大きい
• 路面やホイールを傷つけやすい
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■ 樹脂(ゴム)製チェーン
特徴
• ゴムやウレタン素材でできた近代型チェーン
メリット
• 装着が簡単
• 乗り心地が比較的良好
• 車へのダメージが少ない
デメリット
• 金属製よりはグリップ性能が劣る
• 価格がやや高め
• 耐久性がやや低い
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■ 布製チェーン(スノーソックス)
特徴
• タイヤに被せる布製カバータイプ
メリット
• 最も装着が簡単
• 軽量で収納もラク
• 静音性が高く、振動が少ない
デメリット
• 耐久性が低く、長距離走行には不向き
• 深雪や急坂では性能不足
• 走行条件が限定される
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チェーン規制で使えるのはどれ?
国の規定では、
**「すべり止め性能が確認された製品であれば、素材は問われない」**とされています。
つまり、
• 金属製
• 樹脂製
• 布製
いずれも認定品であればチェーン規制時に使用可能です。
※購入時は「チェーン規制対応」「国交省基準適合」などの表示を必ず確認しましょう。
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結局どれを選べばいい?
目的別におすすめをまとめると――
✅ とにかく性能重視
→ 金属製チェーン
✅ バランス重視・使いやすさ優先
→ 樹脂製チェーン
✅ 緊急用・簡単装着がいい
→ 布製チェーン
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まとめ
タイヤチェーンは、
• 厳しい雪道での安全確保
• チェーン規制への備え
• 万が一の脱出アイテム
として非常に重要な装備です。
走行予定エリアや使用頻度に合わせて、
• グリップ力
• 装着のしやすさ
• 価格
• 収納性
を比較し、
自分に合ったタイプを選んで準備しておきましょう。
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雪は「いつ来るか分からない」もの。
備えがあるだけで、冬のドライブはぐっと安心になります。
愛車にも、ぜひ1セット常備をおすすめします。

