私が“鉄仮面”に心を奪われ続ける理由。

今日は少しだけ、個人的なお話をさせてください。

仕事柄いろいろな車と出会いますが、
57歳になった今でも心の奥で燃え続ける一台があります。

それが――
日産 スカイライン RS-Xターボ(DR30)、通称“鉄仮面” です。


■ 若い頃に届かなかった夢

西部警察を見て育った世代にはおなじみ、
真っ赤なボディに黒の切り返し。
FJ20ターボの乾いたサウンド。
まっすぐで、不器用で、どこか職人気質な時代のクルマ。

学生時代、あの鉄仮面が欲しくて仕方なかった。
でも、当時は買えるはずもなく、
“夢のまま” 大人になりました。


■ そして今月… 某有名オークション会場に“赤黒の鉄仮面”出品が!

そんな僕の胸が再び熱くなりました。

今月、オートオークションに
“赤黒の鉄仮面” が出品されていたんです。

気づいた時にはすでに終了。
画面を見た瞬間、声が出ました。

“うわぁぁぁぁ…見逃した……!”

状態も良く、外装は大きくいじられていない理想個体。
内装も当時の雰囲気を色濃く残していて、
まさに縁があれば落札したい車でした。

悔しくて悔しくて、
しばらく動けませんでした。


■ でも、これで気持ちがハッキリした。

「ああ……やっぱり僕はまだ、
鉄仮面に乗りたいんだ。」

走行距離?
修復歴?
そんなことはもう関係ありません。

旧車は “生きてきた証” の方が大事。
どう維持され、どう愛されてきたか。
そこに価値があるんです。

だから僕は決めました。

次に出てきた時は、必ず迎えに行く。

会場に出品されたらメールがくる通知機能も設定しました♬
今ではどこかで見つけたら
“奥さんの許可より先に車の許可を取ろう”と思っています(笑)

(※怒られたらその時はその時!)


■ 車はただの移動手段じゃない

僕は中古車屋という仕事をしています。
商売で車を売っているのは事実ですが、
それ以上に――車は誰かの“思い出”であり“夢”だと思っています。

鉄仮面は、
僕の青春そのものです。

もし、これを読んで
「自分にもそんな一台がある」
と思った方がいたら、ぜひ教えてください。

人生であと何台、
“本当に欲しい車” に出会えるだろう?

その一台を探すお手伝いができたら、
車屋として本望です。


次に出てくる鉄仮面は、
きっと僕の一生の相棒になる。

その日が来るまで、

もう少しだけ…胸を熱くして待とうと思います。

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