​債務整理をすると中古車が買えなくなる理由とは?

債務整理をすると中古車が買えなくなる理由とは?〜知らないと損するお金の話〜

そもそも「債務整理」とは?

債務整理とは、借金の返済が難しくなったときに、法的・任意的な手続きで負担を減らす制度のことです。
主に以下の4種類があります。

  1. 任意整理:債権者と交渉し、利息カットや分割払いにしてもらう方法
  2. 個人再生:裁判所を通じて借金を大幅に減額する手続き
  3. 自己破産:借金を原則すべて免除してもらう方法
  4. 特定調停:簡易裁判所を介して、返済計画を立て直す制度

どの方法も「借金問題を解決する」ための救済策ですが、同時に“信用情報”に影響が出ます。


なぜ「買えなくなる」のか?

「買えなくなる」とは、主にローンを組めなくなるという意味です。
たとえば、次のような場面で支障が出ます。

  • 住宅ローンが組めない
  • 自動車ローンが通らない
  • クレジットカードが作れない
  • スマートフォンの分割払いができない

これらはすべて「信用情報」に基づいて審査されます。
債務整理を行うと、この信用情報に「事故情報(いわゆるブラックリスト)」として登録されるのです。


ブラックリストに載る期間は?

債務整理の種類によって異なりますが、一般的には以下のような期間です。

手続きの種類 登録期間(目安)
任意整理 約5年
個人再生 約5〜7年
自己破産 約5〜10年

この期間中は、金融機関の審査にほとんど通らないため、ローンやクレジットの利用が難しくなります。
つまり、「買いたくても買えない」状態になるのです。


でも、中古車が一生買えないわけではない!

安心してください。
信用情報の登録期間が過ぎれば、再びローンやクレジットカードを利用できるようになります。

また、債務整理後は「家計の健全化」「貯金」「安定した収入」などを積み重ねることで、
信用を回復させることが可能です。


債務整理をしても大丈夫。大切なのは“その後”

債務整理は「再スタートのための制度」です。
「買えなくなる」期間は確かにありますが、それは一時的なもので、
今後の人生を立て直すためのステップでもあります。

焦らず、堅実に信用を取り戻していくことが大切です。


まとめ

  • 債務整理をすると「信用情報」に登録されるため、一時的にローンが組めなくなる
  • 登録期間は約5〜10年
  • 登録が消えた後は、再びクレジット利用が可能
  • 債務整理は「終わり」ではなく「再出発」の第一歩