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【危険!】真夏の車内はまるでオーブン!愛車と命を守るための猛暑対策完全ガイド

2025/07/24

カーマッチ愛知稲沢店

うだるような暑さが続く日本の夏。お出かけに欠かせない車も、この時期は特別な注意が必要です。炎天下に置かれた車内は、短時間で命に危険が及ぶほどの高温に達します。「ちょっとだけだから」という油断が、取り返しのつかない事態を引き起こすことも。

この記事では、夏のドライブを安全で快適なものにするために、今日からすぐに実践できる具体的な対策を徹底解説します。大切な愛車と、あなた自身や同乗者の命を守るために、ぜひ最後までご覧ください。

想像を絶する猛暑の車内、その危険性とは?

「真夏の車内は暑い」と誰もが知っていますが、その温度上昇のスピードと到達温度は想像以上です。JAF(日本自動車連盟)のテストによると、気温35℃の日にエンジンを停止させた車内の温度は、わずか30分で45℃を超え、ダッシュボード付近は最高で79℃ にも達したという結果が出ています。

(出典:JAFユーザーテスト)

このような環境は、まさに「オーブン」そのもの。人体はもちろん、車自体にも様々な悪影響を及ぼします。

  • 熱中症のリスク: 乳幼児や高齢者はもちろん、健康な成人でも短時間で重度の熱中症になる危険があります。特に、自分で状況を訴えられない小さなお子さんやペットを車内に残すのは、絶対にやめてください。
  • 車へのダメージ:
    • バッテリー上がり: エアコンの多用でバッテリーへの負担が増大し、突然のバッテリー上がりの原因になります。
    • タイヤのバースト: 高温のアスファルトと高速走行により、タイヤ内部の空気が膨張。空気圧が不適切な場合、最悪バースト(破裂)する危険性が高まります。
    • オーバーヒート: エンジンを冷却する冷却水の性能が低下し、オーバーヒートを引き起こす可能性があります。
    • 車内に置いたものの破損・発火: スマートフォンやモバイルバッテリー、スプレー缶、ガスライターなどは、高温により破裂や発火の危険があり非常に危険です。

【実践編】今日からできる!シーン別・猛暑対策

では、具体的にどのような対策をすれば良いのでしょうか。「駐車時」「乗車前」「運転中」の3つのシーンに分けてご紹介します。

1. 駐車時のひと工夫「熱を入れない」

  • 日陰を探して駐車する: 最も効果的な方法です。建物の影や屋根付きの駐車場を選びましょう。
  • サンシェードを活用する: フロントガラスからの直射日光を防ぐだけで、ダッシュボードやハンドルの温度上昇を大幅に抑制できます。サイドやリアガラス用も併用するとさらに効果的です。
  • 駐車の向きを工夫する: 短時間の駐車であれば、進行方向に対して太陽が後ろに来るように停めるだけでも、運転席周りの温度上昇を和らげることができます。

2. 乗車前のひと工夫「熱を逃がす」

  • ドアの開閉で熱気を逃がす(ドアパン):
    1. 助手席の窓を全開にします。
    2. 運転席のドアを5回ほど、バタンバタンと開け閉めします。 これだけで車内にこもった熱気を効率的に外へ逃がすことができます。
  • エアコンは「外気導入」から: 乗車直後は窓を全開にし、エアコンを「外気導入」にして走行し始めます。車内の熱い空気を一気に外に追い出してから「内気循環」に切り替えるのが、最も効率的な冷やし方です。
  • 火傷に注意!: ハンドルやシートベルトの金具、チャイルドシートのバックルなどは非常に高温になっています。触れる前に必ず温度を確認しましょう。

3. 運転中のひと工夫「快適をキープ」

  • エアコンの風向きを調整: 冷たい空気は下に溜まる性質があります。エアコンの風向きを少し上向きに設定すると、車内全体に冷気が行き渡りやすくなります。サーキュレーターを併用するのもおすすめです。
  • こまめな水分補給と休憩: ドライバー自身の熱中症対策も忘れずに。喉が渇く前に、こまめに水分を補給しましょう。長距離運転の場合は、1〜2時間に一度は休憩を取り、体を休ませることが大切です。
  • 車内に放置してはいけないものリスト:
    • 電子機器: スマートフォン、タブレット、モバイルバッテリー
    • 発火・破裂の危険物: ガスライター、スプレー缶、炭酸飲料
    • その他: 化粧品、食品、消毒用アルコール

【便利グッズ】夏のドライブをさらに快適にするアイテム

  • クールシート/シートクーラー: シートに送風してくれるタイプや、接触冷感素材のクッションなどがあります。背中やお尻の蒸れを防ぎ、快適なドライブをサポートします。
  • 車用カーテン/断熱フィルム: サイドガラスからの日差しを遮り、プライバシー保護にも役立ちます。断熱フィルムは、紫外線(UV)カット効果も期待できます。
  • 携帯扇風機/サーキュレーター: エアコンの冷気を車内全体に循環させるのに役立ちます。特に後部座席にエアコンの風が届きにくい場合に効果的です。

まとめ

猛暑日の運転は、正しい知識と少しの工夫で、その危険性を大幅に減らすことができます。「準備」と「対策」をしっかりと行い、安全で快適な夏のカーライフを楽しみましょう。

この記事が、あなたの夏のお出かけの一助となれば幸いです。